地方財政審議会議事要旨

日時

平成22年9月17日(金)10時00分〜11時50分

出席者

(委 員) 神野 直彦(会長)  佐藤 信  木内 征司
       中村 玲子  松本 克夫

(説明者) 自治財政局財務調査課  財政健全化専門官 深澤 正志
       自治財政局交付税課   課長補佐       山谷 暢哉
       自治財政局地方債課   理事官         大井 潤

議題

(1)  夕張市財政再生計画の変更の同意について
(2)  平成22年度9月期交通安全対策特別交付金の額の決定について
(3)  平成22年度第4四半期における当せん金付証票の発売許可について
(4)  宝くじの諸課題について

要旨

I 議題「(1)夕張市財政再生計画の変更の同意について」

 標記の件について、説明を受け、審議の上、これを了承した。

(主な質疑内容)

 今回の財政再生計画の変更のような少額、あるいは緊急に対応しなければならないものについては、市の裁量で変更できるようにすることはできないのか。
 地方財政健全化法では仮に一般財源所要額に変更がなくても総務大臣への協議が必要とされている。ただし、夕張市は財政再生計画に10,000千円の予備費を計上しており、仮に緊急的な対応が必要な場合はその財源を充用して対応することとなる。
 なお、今回の計画変更は、事業財源が確保され予算計上されることから計画変更の協議があったものである。

 今回の自立支援医療給付費の増の影響は今年度限りのものか。来年度以降にも影響があるのではないか。
 今回の増額は生活保護受給者の増に伴うものであるため、来年度以降への影響は対象者の所得の状況による。このように、その年度の変更要因が後年度の計画に与える影響を見込むことは非常に困難であることから、旧再建法時代から単年度毎に計画変更を行い、災害等の特別な事情のない限り、計画全体の変更は行わないこととしている。
 今後も毎年度計画変更が必要となるが、極力事務手続きが煩雑にならないよう留意したいと考えている。

 所要一般財源の増加額を見ると、主な事業だけで12,000千円の増加となっているが、その財源手当は交付税の増9,000千円以外に何かあるのか。
 当初、一般財源での支出を予定していた事業について、後から道支出金の充当が可能となり、その分不要となった一般財源約6,000千円を充当している。

II 議題「(2)平成22年度9月期交通安全対策特別交付金の額の決定について」

  標記の件について、説明を受け、審議の上、これを了承した。

(主な質疑内容)

 「改良済道路」とは何か。
 道路構造の一般的技術基準を定めた道路構造令に合致するように整備された道路のことである。

 交付額算定の際の指標として、交通量の多寡なども考えられるが、なぜ「交通事故発生件数」、「人口集中地区人口」及び「改良済道路の延長」を配分指標として用いているのか。
 「交通事故発生件数」は事故再発防止の必要度を、「人口集中地区人口」は人口の密集により将来交通事故が発生する危険度を、「改良済道路の延長」は現実の交通安全施設整備事業実績との相関度が高く交通安全施設に対する需要の度合いを、それぞれ表すものとして配分指標として用いている。

 交付金の使途については、都市のアメニティ(たとえば、ガードレールの代わりに植栽を行うなど)という観点を考慮しているのか。
 現行制度では、政令で定める施設の設置及び管理費の範囲内であれば、どの地域にどのような施設を作るかは地方公共団体の任意となっている。

 反則金収入を直接地方公共団体の歳入としても良いのではないか。
 これまで地方財源化を検討してきたところであるが、関係省庁では、反則金は罰金に類似した司法的制裁という性格を有しているものであり、国に帰属させるべきものとしており、国に収められているものである。

III 議題「(3)平成22年度第4四半期における当せん金付証票の発売許可について」

  標記の件について、説明を受け、審議の上、これを了承した。

(主な質疑内容)

 今年度の宝くじの販売状況はどうか。
 昨年同時期に比べてやや下回っている状況である。

 通常くじの発売計画額に対する消化率が低いようだがどうか。
 通常くじについては、固定層を中心に売れているが、定番化しており、新たな商品の魅力づくりについて課題があると聞いている。

IIII 議題「(4)宝くじの諸課題について」

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