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会見発言記事

川端総務大臣閣議後記者会見の概要

平成24年8月3日

冒頭発言

 おはようございます。私の方からは、特にありません。

質疑応答

出先機関改革(1)

問:
 幹事の毎日新聞の種市と申します。おはようございます。よろしくお願いします。出先機関改革についてお聞きしたいと思います。今朝、全国の市町村長が集まって、出先機関改革に慎重な意見を表明して、採択文を採決する予定なのですけれども、片や国会の方も、税と社会保障の一体改革の法案審議もありまして、まだ出先機関改革の法案提出のめども立っていません。今日の市町村長の総決起集会への大臣の所見と、今後の法案提出の予定、見通しなどをお聞かせください。
答:
 出先機関改革の法案については、政府間の調整はほぼ終わりました。そういう意味で、今、与党民主党に対してお示しをして、与党の御了解を得るべく、手続としてはそういう段階にあります。我々としては、可能な限り早く国会に、御了解を得て出したいということです。今、ボールが党にあるということでありまして、党において、今、様々な御議論をいただいている段階にあります。
今朝の会合というのは、いわゆる守る会ということですね。別に全国市町村会がやっておられるわけではない、有志の会でありますから。その中身について、詳細は承知しておりませんが、党においても、我々においても、市町村の皆さんがこの改革の進め方について、いろいろな御意見を持っておられることは承知をしておりますので。今までも、これからも、丁寧に意見交換をする中で、御理解いただけるようには取り組んでまいりたいと思っています。いずれにしても、できるだけそういう環境を整えて、国会提出に至るように、最大努力をしてまいりたいと思います。

NTTドコモの通信障害

問:
 フジテレビの黒田と申します。昨日の夕方なのですけれども、NTTドコモにおいて、通信障害が発生して、通話やメールの送受信ができなくなりました。先週もspモードの不具合があったばかりで、ここのところ、昨年来から障害が多く発生していると思うのですが、管轄する大臣としての所見をお伺いしたいと思います。
答:
 昨日そういうトラブルがあったというのは、報告を受けましたが、詳細はですね、どれぐらいの件数が迷惑を受けたのかというのは、今、調査中ということでありますし、それと、データベースか何かにトラブルがあったようですけれども、詳細は今、報告を受ける、彼らも一生懸命検討して、対応も含めてということでありますが、昨年来含めてですね、各通信会社含めて、いろいろなトラブルが起こっている。いろいろな背景がありますが、一つはトラフィックの急増を含めてですね、急増していることによるトラブルもあれば、量が多すぎてと。それから、急増してきているので、対応としていろいろな設備の更新とか、あるいは拡充とかやるときに、ミスというふうなこともあります。そういう意味で、急増しているということは、社会生活にとって極めて重要なインフラになってきているということですから、トラブルが起こってもらっては困るというのがもう基本だと思いますので、いつもそういうことがないようにというお願いはしていますし、今回も、徹底した原因分析と対応を、早急にお願いをしているところでありますけれども。加えて、A社で起こったことがB社で起こらないとは限らないので、今、メーカーもキャリアも含めた、連絡する、勉強する会を作っていただきましたので、そこでテーブルに載せて、またいろいろと、こういうことが起こらないようにというのは、状況も共有しながら対応していただきたいというふうに思っております。たまたま私はある会合中だったので、トラブルには巻き込まれなかったですけれども、やはりみんなたとえ1時間でも困ることは、皆さんでも起こると思います。
問:
 NHKの山下です。よろしくお願いします。それに関連して、引き続いてなのですけれども、昨日のトラブルは、スマートフォンの一部の設定のミスとか、そういう類のものではなくて、携帯の根幹の機能である、通話も全くできないし、メールも全くできないというような、完全に圏外になってしまうというようなトラブルでした。これまでのスマートフォンのトラフィック急増によるような、通信の混雑とか、スマートフォンの設備の更新によるものというのとはちょっと性質が違う、結構深刻なものだと思うのですけれども、そういう根幹のサービスが使えなくなってしまうというような現象が、一時的にでも起きた、2時間弱起きたという、このことの深刻さについてはどうお考えですか。
答:
 と言いますか、原因が、データを格納するデータベースの故障ということ以上に、詳しく私も承知をしておりませんが、前もですね、通話もメールも全くできないというトラブルも起こりました。そういう部分では、現象的には、起こってはいけないということはもう言うまでもないことですし、原因がどこにあるかということを含めて、徹底的に、そして、迅速に、調査して報告を、今、受けつつあるところであります。場合によっては深刻な状況であるということも含めてですね、しっかりと対応させたいと思っています。

出先機関改革(2)

問:
 日経新聞の福冨です。冒頭の出先機関改革の関連なのですが、今の段階でも、あくまでも今国会中の法案提出を目指すというお考えに変わりはないのでしょうか。
答:
 はい。
問:
 それは、大臣としても、今のところまだ可能だというふうな。
答:
 今、党において、できるだけ早くに意見をまとめていただきたいというふうにお願いしています。要するに、党の対応に、今、委ねているので、我々として、まだ御返事をいただいていませんから、方針を基本的に変えているわけではありません。

内閣不信任案提出

問:
 あと、別件なのですけれども、一部の野党から、内閣不信任案の提出を検討するような声が出てきているのですが、大臣として、こういうことについてどうお考えられているか、教えていただけますでしょうか。
答:
 報道ベースの話でありますので、ちょっとお答えにくいのですけれども。基本的に、内閣の一員としては、内閣で一生懸命やっておりますので、不信 任案は受けたくないですね。信任していただきたい。

シャープの赤字決算

問:
 TBSの大鶴です。ちょっと家電の話になるのですけれども、昨日、シャープが1,384億円の最終赤字となって、社長が急きょ会見を開くというようなことになりました。その話の中で、アクオスはもうだめだと言っていまして、次には、新しいテレビ、次世代のテレビみたいなもので勝負していかなければいけないというような話があってですね、足下、非常に厳しいのかなというふうに感じたのですが、総務省は、いろいろ新しい次のことにチャレンジしていますけれども、大臣として、家電の今の現状も含めて、御意見をいただけないでしょうか。
答:
 家電のテレビの売上が、あるいは将来性はということは、総務省的にコメントをする、守備範囲はちょっと違うのかと思いますが、いわゆる情報通信の分野ということの、ICTの発展の中でですね、当然ながら、メーカーという立場で言えば、電話機というか、モバイルですね、モバイルの製造・販売、それがメインだったのですが、その分野以外にですね、最近よく言われるのはスマートテレビということで、いわゆるテレビと情報通信の機能の融合というものでの新しいそういうものが、将来展望としては見込まれるという意味ですから、ただスイッチを、電気を入れれば普通にテレビが映るという時代の、そのテレビからは、大きくこれから変貌していくと思うのですね。そういう意味では、家電メーカーさんも一緒になって、それから、コンテンツという意味でのいろいろな情報産業を含めて、メーカー、それから、コンテンツ産業、それと、通信事業者を含めた、それから、放送事業者ですね。を含めた部分で、次世代のものに向けて力を合わせて、そして、国際標準というようなものもしっかり念頭に置きながら、連携をして前に進めていくということは、どうしても必要なのだろうと思っています。携帯電話で申し上げれば、携帯電話が発展してきた当初においては、いわゆるiモードというふうな言葉で総称されるような方式や、あるいは写メールですか、着メロ、それから、おサイフケータイ、赤外線通信等々ですね、世界に先駆けていろいろなものが開発されてきて、モバイルの最先端国日本であったはずが、ふと気が付いたら、ガラケーと呼ばれるというね、どうしたのだろうというふうなことは、この前の情報通信白書でも分析をさせていただきました。そういうことのいろいろな、経験も反省も踏まえながら、テレビという、テレビだけですと中身は放送、総務省における放送、NHKも含めてですね、民放も含めてということだけの関わりですけれども、結果的には、やはりそこが非常に大きな力を合わせていくことによって、メーカーというものの皆さんのお力も借りながらということですから、元気よくやっていただかなくてはいけないという意味では、我々も協力をしていきたいし、御協力もいただきたいと思っています。

消費増税法案の採決

問:
 北海道新聞、右川です。話が行ったり来たりで、政局にまた戻ってしまうのですが、消費増税関連法案の審議につきまして、自民党がですね、民主党が来週中の採決に応じなければ、参院に首相の問責決議を出すという方針で臨んでいます。20日に採決を提案して、民主党と対立しています。採決時期について、大臣のお考えをお聞かせいただきたいというのに加えて、あと、三党合意をしていながら、こうした強硬路線を採る自民党について、大臣のお考えをお聞かせいただけますか。
答:
 政府の立場では、法案は出させていただきました。そして、今、お触れのように、三党協議の中で、新たな法律やあるいは修正、追加というのがされて、今、衆議院を通過をして、参議院、御審議をいただいているわけです。そういう意味では、提案者の一人でありますので、できるだけしっかりと御議論をいただいて、結論を出していただきたいというのが、もう、基本であることは当然であります。その過程の中でですね、国会運営に関して、あとどういう審議をするのかとか、今度公聴会は決まっておりますけれども、そのあとどうするのかとか、採決をどうするかというのは、まさに国会の運営でありますので、それがどうこうということは、立場上コメントはできませんが、逆に、提案者の立場では、しっかり国会の中で御議論いただいて、環境が整えば結論を出していただきたい。可能な限り早く出していただきたい、これが基本であります。
問:
 ほか、ありませんか。では、なければ。ありがとうございました。
答:
 ありがとうございました。

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