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会見発言記事

上川総務副大臣 副大臣会議後記者会見の概要

平成26年5月15日


 5月15日の副大臣会議後記者会見の模様です。冒頭、上川副大臣から、エクアドル出張について説明した後、内閣人事局の発足について上川副大臣が質問に答えました。


冒頭発言

 今日、副大臣会議ということで、まず、私の方から御報告を1点いたしたいと存じます。

【エクアドル出張】
 4月26日の土曜日から5月1日の木曜日までの日程で、南米のエクアドル共和国を訪問をいたしました。エクアドルは、日本と国交樹立から今年で96年となります伝統的な友好国ということでございまして、2010年に地デジの日本方式を採用されている国でございます。今回のエクアドル訪問目的につきましては、地デジ、そして、ICT分野におきましての二国間の協力関係を強化をしようということでございました。地デジにつきましては、日エクアドルの経済関係の強化の原動力と位置付けられます。本年3月におきましては、JBICによりまして、エクアドルの国営放送の地デジ導入設備の整備のために、両国による融資契約、クレジットラインが20年振りに締結をされたところでございます。他分野に先駆けて、日本企業のビジネスが本格化する環境が整ったところでございます。また、4月28日及び29日の2日間でございますが、エクアドル政府との共催で、地上デジタル放送、地デジ日本方式、ISDB−T国際セミナーを開催をいたしたところでございます。私を団長といたします官民ミッション19団体約50名で臨みまして、参加者につきましては300名を超えるほどの大盛況でございました。国営放送のみならず、80社あるエクアドルの民間の放送局からの参加者にとりましても、様々な地デジ展開についてのヒントを得ることができたのではないかというふうに思っております。経済分野でこのような大規模なイベントを日本が開催するのは例が無いということでございまして、二国間関係におきましても大きな意義があったというふうに考えております。
 今回の地デジ国際セミナーにおきましては、日エクアドル両国のほかに、ブラジルやペルーの専門家も御参加を頂きまして、また、スリランカからも次官級の方に参加を頂いたところでございます。地デジ日本方式のメリット、そして、各周辺国の取組の紹介も行われたところでございます。したがいまして、単に二国間のセミナーに留まるのではなくて、ブラジルを始めとする、既に日本の地デジ、地デジの日本方式を採用している国々が良い意味で競い合いをしながらPRをし、今後、普及が進展する国をリードすることが相乗効果を発揮して、地デジ日本方式の普及の駆動力になるということを実感した次第でございます。また、セミナーでは参加企業からのプレゼンテーションを実施をいたしました。さらに、併設した展示ブースにおきましては、日本企業の地デジ関連機器や放送コンテンツ等も御紹介をいたしました。日本の観光案内情報雑誌を始めといたしまして、福島県会津若松市、あるいは岡山県備前市の御協力を頂きまして、郷土玩具や陶芸品等を、展示をさせていただきました。レセプションにおきましても、日本酒や日本食を提供し、大変大きな御好評を頂いたところでございます。
 また、今回の訪問中におきましては、エクアドル政府のグラス副大統領、そして、コルネホ危機管理庁長官、更にゲレーロ通信・情報社会大臣と個別にお会いをいたしました。グラス副大統領との会談におきましては、グラス副大統領が、エクアドルが地デジ日本方式を採用した2010年当時の通信・情報社会大臣であったということでございましたので、大変力強い支持を頂いたところでございますが、改めて、この地デジ日本方式を採用していただいたことに対しまして敬意を表しますと共に、地デジに関する協力から、更に、防災とか、あるいは教育といった様々な分野に、地デジを含みますICTを活用することにつきまして、両国が協力していくことで意見が一致したところでございます。コルネホ危機管理庁長官との会談におきましては、自然災害の多いエクアドルでございますので、防災分野にこのICTを利活用するということにつきましては、大変に優先順位の高い政策課題ではないかということで、これにつきましても、協力して取り組んでいくということにつきまして、意見が一致したところでございます。ゲレーロ通信・情報社会大臣との間では、エクアドルとの地デジ分野におきまして、更なる協力の強化、そして、ICT分野全体での協力関係の強化につきまして合意をいたしました。両国間でのICT分野の推進を図るために、ICTの政策対話を定期的に開催していこうということで、こうした内容を盛り込みました共同声明に署名をいたしました。また、JICAが提供する地デジ関連の日本での研修参加経験者の皆さんとも懇談を行いまして、日本での研修を通じて様々な日本文化と触れ合い、また、知識も学んだということでありまして、そうしたことを生かして、今後の日本とエクアドルの地デジ分野の更なる連携強化に向けた力強い取組を是非お願いしたいということで、激励をしたところでございます。
 今回の出張におきましては、各会談等を通じまして、大変重要な、様々な示唆に富んだ知見を多く得ることができました。また、総務省が目指す、地デジ、ICT、コンテンツ、こうした海外展開につきましても、大変有意義で、かつ、大きな成果を得た出張となったものと考えております。4年後の2018年におきましては、日エクアドルの国交樹立百周年という記念すべき年を迎えるところでございます。こうした節目、節目で、両国間の関係が更に深くなるように、これからも一層努力をしてまいりたいというふうに考えております。

 私の方からは以上でございます。

質疑応答

内閣人事局の発足

問:
 では、ちょっと、幹事から1問だけ。間もなく内閣人事局発足になってですね、副大臣が所管されている分野も結構移管されることになると思うんですけども、現在の総務省のですね、準備状況について、ちょっとお聞かせ願えますでしょうか。
答:
 今回、5月末ということで人事局スタートということになりますが、ただ今、内閣府のところで、内閣官房で、事前の検討をしているということでございます。総務省としても、そうした動きに対して必要に応じて協力をしていきたいというふうに考えております。
問:
 ほか、よろしいですか。では、どうもありがとうございました。
答:
 ありがとうございます。

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