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会見発言記事

石田総務大臣閣議後記者会見の概要

平成30年10月16日

冒頭発言

 おはようございます。
 今日は私の方からはありません。

質疑応答


広島県の豪雨被災地視察の際の要望に対する取り組み

問:
 幹事社から、まず1問質問させていただきます。
 大臣は先日、広島県内の豪雨災害の現場を視察されまして、知事や地元の市長との意見交換の際には、特別交付税などの財政支援や人的支援についての要望がありました。
 広島に限らず、今年は全国各地で豪雨や台風・地震といった自然災害があったわけですけれども、それらの地域の自治体への支援について、年末の来年度予算編成に向けてどう対応していきたいとお考えでしょうか。お考えを聞かせてください。
答:
 初めての視察先として、広島県へお伺いさせていただきました。改めてですね、大変な現場を見せていただきまして、お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さんに心からお見舞いを申し上げたいと思います。
 復旧・復興に向けて、進んでいる状況はございましたけれども、現場では、本当に大変なご苦労をされているという状況でございます。消防局、消防団、あるいは女性団員の皆さん方ともお会いをさせていただきました。
 広島では、湯崎広島県知事、そして、松井広島市長及び新原呉市長と復興に向けた意見交換を行わせていただきまして、その中で3点ほどお話がございました。
 1つは人材支援の問題。それから、財政支援の問題。それから、いろんなソフト面での問題等がございました。
 そういう中で、今回の、この次の補正予算におきましては、緊急消防援助隊の活動費の負担金、これを計上させていただくということになっておりますし、それ以外の財政支援としては、派遣職員の受入とか、あるいは補正予算に伴う災害復旧事業に係る地方負担、こういうものについて適切に財政措置をさせていただく予定であります。
 訪問した中で、広島県、それから特に、呉市からは、財政調整基金をぎりぎりまで取り崩しているというお話をお聞きいたしまして、本当に緊急の場合のための財政調整基金なんだなということを改めて実感をしたわけでありますけれども、私も市長を経験していますから、そうなってきますと来年度予算編成等いろんな心配が出てきます。安定的な地方一般財源の確保ということは極めて重要になってきますので、来年度の地方財政対策については、一般財源の確保にしっかりと取り組みたいと思っております。そして、特に被災自治体にご苦労がないように頑張っていきたいなと思っております。
 また、人的支援については、被災市町村から中長期の派遣要望がございました。全国の地方公共団体に対して、応援職員の派遣を要請する取組をこれからも行っていきたいなと思っております。
 特に、呉市では農林・土木の技術者が足りないというようなお話が具体的にございました。そういうことを自治体の皆さん方から詳らかにお聞きする中で、できるだけ対応できるように全国の地方公共団体にお願いをしていきたいなと、そんな思いであります。
 もう1点、ソフト面というのは、例えば避難勧告をしてもなかなか避難していただけない方がおられると、そういう方にどう対応するかという、現場のご苦労そのままの声を聞かせていただきまして、我々としても、私自身もそういう体験もありますので、こういうことをしっかり研究していく。広島では心理学者とか社会学者とか、そういう方まで入っていただいて研究会を進めているという、「ING」の状況だと思うんですが、そういう状況の話がありましたので、我々もそういうことにしっかり関心を持ってやっていきたい。それをまた、全国同じような思いだと思いますので、横展開をしていきたいと思っております。
 以上のようなことを、この視察の中でお聞きし、また、私自身も感じたわけであります。
 改めて、被災地の1日も早い復旧・復興のために、しっかり取り組んでいきたいと思っております。

NHK受信料の値下げ及び常時同時配信

問:
 NHKの上田会長が、受信料を早ければ来年度にも値下げすると表明しました。これはインターネット同時配信を認める条件として、総務省側が求めていたことに応えたわけですけども、大臣としてはどういうふうに評価されているでしょうか。
答:
 昨日も上田会長、これも挨拶でありましたけど、お越しいただきました。
 それで、そういう趣旨のお話もあったわけでございまして、NHKとして中期的収入の見通しを精査した上で値下げを実施したい。それから、値下げの規模や時期等について、今後経営委員会との議論を重ね、年末までに結論を得て公表したいというような考え方の表明であったかと思っております。
 我々としては、何と言いましても、視聴者目線と言いますか、国民が第一でございますので、そういう方々の受信料によって支えられているということでございますので、しっかりそれを踏まえて、検討をさらに進めていただきたいと思っています。
 今、常時同時配信の話もございましたけれども、これはご承知のように、有識者会議で二次取りまとめの中に、この受信料以外にもいろいろあります。既存事業の見直しとか、子会社のガバナンスとか。これはきちっと対応していただくことになるんだろうというふうに思っておりまして、有識者会議の取りまとめ、指摘に対して、NHKとしてこれからもしっかり取り組んでいただきたい。そういう思いであります。
問:
 NHKは19年度中に実施したいということで、スケジュール的には来年の通常国会にという声もありますけども、そのへんのスケジュール感はどういうふうにお考えですか。
答:
 それはNHKがしっかり頑張ってやっていけば、早く作業としては進められるし、そうでなければ遅くなる。今はNHKに頑張っていただいて、早く議論を取りまとめていただくということだと思います。

地方制度調査会での圏域行政の議論における防災・減災のあり方

問:
 昨日の国と地方の協議の場に関連して1点お伺いします。昨日の議論の中では、防災や減災のことについても活発な議論があったと聞いておりますが、これで1点伺います。かねてからの地制調での圏域行政に関しての議論、圏域に関しての議論との関連でお尋ねするんですが、圏域に絡んで、防災や減災のあり方というのを大臣としてどのようにお考えなのか、お聞かせいただけますでしょうか。
答:
 国と地方の協議の場ではそのお話、防災は出ましたけど、圏域のお話は出なかったと認識していますが、圏域の話は、これはもう既に、私も市長時代に一部事務組合とかやっておりまして、それをもう少しきちっとした形でやっていこうということで、今、地制調で議論されていますから、私から今の段階で申し上げない方がいいと思いますが、諮問の中身もそういう状況を踏まえてこれからどうしていくかという中で、きちっと議論してもらいたいということですから、議論の方向性としてはそういうことだろうと思います。

国と地方の協議の場での車体課税の議論

問:
 昨日、国と地方の協議の場で知事会長を務められている埼玉県の上田知事が、車体課税について言及していて、地方には安定財源が必要だとして、特段に留意を賜りたいと。こういう発言があったわけですけれども、これに対する石田大臣のお考えを。
答:
 車体課税は地方において、自動車関連の行政サービス、道路整備とか交通安全とかいろいろある。そういうことに広く充当されているわけでありますし、防災・減災対策、あるいは今後の社会インフラの更新まで考えれば、不可欠な地方財源だというふうに考えております。
 昨日、今ご指摘がありましたように、地方側の委員の方から、「車体課税は貴重な社会インフラ財源であり、地方財政に影響を与える見直しはあってはならない」旨の意思表明があった。
 このことは、平成29年度の与党税制改正大綱におきましても、「安定的な財源を確保し、地方財政に影響を与えないよう配慮しつつ」検討を行うということになっておりますから、私はそういう方向で税制改正の議論がなされるものと思っています。

靖国神社への参拝(1)

問:
 明日から、靖国神社で秋の例大祭が始まりますけれども、大臣になられて、改めて、今回参拝はどうされますでしょうか。
答:
 今回は予定はございません。

消費税率の引き上げへの対策

問:
 昨日総理の方が消費税率を、19年10月に10%に引き上げると正式に表明しました。経済への影響を回避するために様々な支援策に取り組むという言及もありましたが、総務省関連だと、携帯電話など通信関連の料金であるとか、あとは、キャッシュレス決済に絡む支援策など、関連してくることも多いかと思うんですが、今後の取組の方向性、あるいは総務省としての関わり方についてご所感をひと言お願いできればと思います。
答:
 昨日ですね、総理からは来年10月の消費税増税への対策に関し指示がございました。自動車とか住宅とか、いろんな企業にしっかり対応してもらいたいというお話であった訳でありますけれども、ご指摘のような我々に関わることについても、しっかり対応していきたいなと思っています。
 1つ、携帯電話については先頃来、有識者会議でも議論を進めていただいていますので、それを受けて頑張っていきたいと思います。
 他には、自動車の問題もありますけれども、こういうものも需要の平準化、そういうふうにするようにということで、税制・予算も十分考えながら対応していきたいなと思っています。

靖国神社への参拝(2)

問:
 靖国神社に関連してなんですけれども、大臣、過去の例大祭では参拝されたことはございますでしょうか。ある場合ですね、今回対応を変えられる理由についてもお聞かせください。
答:
 私は、過去の例大祭はありますけれども、個人的にお参りをさせていただいています。
 ただ、今回は政府に入りましたし、控えられる範囲で控えたいなと思っている次第でございます。

問:
 これで終わります。どうもありがとうございました。
答:
 どうもありがとうございました。
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