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会見発言記事

石田総務大臣閣議後記者会見の概要

平成31年1月22日

冒頭発言

 おはようございます。
 私から2点あります。

空き家対策に関する実態調査

 本日の閣僚懇談会におきまして、私から、関係省に対し「空き家対策に関する実態調査」の結果を通知する旨、発言をいたしました。
 本調査におきましては、各自治体における空家法に基づく対策の実施状況を調査し、所有者等の特定や助言・指導等の実情を明らかにするとともに、全国における代執行の実施事例を含め、課題の改善に役立つ取組例を数多く情報提供しております。
 関係省において、各地における空き家対策の更なる取組が推進されるよう、本調査結果を活用いただきたいと考えております。
 詳細な点は、行政評価局にお問い合わせいただきたいと思います。


【福島県及び和歌山県への出張】

 今週、福島県と和歌山県に出張いたします。
 まず、明日1月23日(水)に福島県に出張いたしまして、福島県庁で内堀知事と会談した後、南相馬市、浪江町及び大熊町を訪問し、被災地の現状を視察させていただきます。
 南相馬市では、福島イノベーション・コースト構想に基づき整備されている「福島ロボットテストフィールド」を視察し、「福島ロボットテストフィールド」における取組等について、お話を伺います。
 浪江町では、浪江郵便局を訪問し、町の復興状況、日本郵便におけるドローンを用いた郵便局間輸送について、お話を伺います。
 大熊町では、東日本大震災及び原子力災害により営業を休止している大野駅、町の復興拠点である大河原地区を視察する予定であります。
 現場に赴きまして、復興に向けた取組やご要望をつぶさにお伺いし、復興の加速化につなげたいと考えております。
 また、1月25日(金)に和歌山県に出張し、和歌山市及び白浜町を訪問する予定であります。
 和歌山市では、昨年4月に開設された「統計データ利活用センター」を訪問し、高度なデータ解析やデータサイエンス人材育成に関する取組の現場を視察し、職員との意見交換を行う予定であります。
 白浜町では、サテライトオフィスを訪問し、住む場所にとらわれず柔軟な働き方を可能とする「テレワーク」を活用した、地域への働く場の移転について、企業やその職員と意見交換を行う予定であります。
 現場をしっかり見せていただいて、今後の参考にさせていただきたいと思います。


 以上です。

 

質疑応答

海外のプラットフォーマーに対する規制適用

問:
 昨日、総務省のプラットフォームサービスに関する研究会で、海外の事業者にも通信の秘密などの規制を適用する旨の論点整理案が示されました。これについての大臣のお考えと、今後の法整備の進め方などをお聞かせください。
答:
 21日に開催をされました有識者会合におきまして、国外のプラットフォーム事業者に対する電気通信事業法の「通信の秘密」の保護規定の適用の在り方を含めまして、主要な論点について議論がなされたと聞いております。
 総務省といたしましては、同会合において引き続き、中間報告の取りまとめに向けて、さらに議論を深めていただきたいというふうに考えております。
 プラットフォームサービスを巡る政策課題を含む包括的検証全体としては、今年夏頃をめどに、中間答申に向けて取りまとめを行ってまいりたいと思っております。
 このような検討状況にございますので、電気通信事業法の改正の要否を含む今後のスケジュールについて、現時点で申し上げる段階ではないと思います。

統計委員会の組織としての今後の在り方

問:
 毎月勤労統計の件ですけれども、不適切な調査手法を巡る問題で、先日、総務省の統計委員会で会合が開かれまして、統計法に基づいて厚生労働大臣に意見を出すということにしました。統計委員会の組織としての在り方ですけれども、今あくまで総務省の中の1つの審議会という位置づけですけれども、この委員会が議論の対象としている範囲であるとか役割といったものを考えますと、もっと権限を強化したほうがよいのではないかという意見も出ているかと思われます。大臣のご見解をお伺いしたいと思いますけれども、統計委員会の今後の在り方、組織の在り方について、どのようにお考えでしょうか。
答:
 統計委員会は、専門的かつ中立・公平な第三者機関である審議会として設置をされておりまして、統計の精度向上のために、これまで以上にその役割を果たすことが期待されているわけでありますが、実は昨年の統計法改正によりまして、諮問に対する答申や報告に対する意見に加えまして、公的統計の品質保証等、統計行政に関する重要事項について、諮問によらず、自ら審議し、建議を行うことができるなどの機能強化がなされたところでございます。
 この度の事案は本当に、公的統計に対する信頼を損なう事案でございますので、信頼回復のためにも引き続き、統計技術的な観点を中心にしっかりご審議いただきたいと思っております。

基幹統計の総点検状況

問:
 統計の問題を引き続きお願いします。基幹統計の点検を今進めているところだと思いますが、現状、大臣のもとにどのような中間報告なりご報告が入っているかということと、基幹統計以外にも、集計のミスなどがちらほらと見つかったという報道も出ていますけれども、今後、基幹統計以外に点検を広げるお考えがあるのかどうか教えてください。
答:
 基幹統計は、56あります。それを対象に、今、総務省が承認した調査方法とか、対外的な説明のとおり実施されているか、そういうことについて各府省において点検に取りかかっていただいておりまして、総務省においてできるだけ早く取りまとめて、公表したいと考えているところであります。
 また、一般統計にまで広げるかということについてでありますけれども、今現在、基幹統計について全力で点検に取り組んでいるところでございますので、その後の対応については、この結果を踏まえて検討していきたいと思っているところであります。


問:
 なければ、これで終わりにします。
答:
 いいですか。どうもありがとうございました。

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