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会見発言記事

武田総務大臣就任記者会見の概要

令和2年9月17日

冒頭発言


 どうも、おはようございます。


質疑応答

総務大臣としての抱負(1)

問:
 新総務大臣としての抱負を教えてください。
答:
 非常に国民生活に密着した分野が多いということ。それと、新たなコロナ禍で色々な教訓を、我々は得ているわけですけれども、新たな国家像、社会構造を築く上での基盤となる政策が非常に多いこと。重要な任務をお預かりするわけであって、緊張感を持って臨んでまいりたい。
 特に、政策面においては、国民の側から見て、しっかりと1個1個検証していきたい。本当の意味で将来の国民生活にとって、国にとって、正しい政策であるかどうか。ここを冷静に見極めながら、しっかりとした問題解決の結果を出していきたいと考えています。

菅内閣の印象

問:
 昨日発足した菅内閣、内閣自体の印象、受け止めと、その中で、ご自身が果たしていきたいことについてお伺いできればと思います。
答:
 それぞれの役割や分野に対する指示もさることながら、総理の方からは、我々1人1人に対して、「しっかりとした仕事をするように」と言われております。
 今、コロナ禍で本当に国民1人1人の心の中が何となくどんよりしている部分があると思います。このどんよりした部分を払拭して、将来、正しい灯りを国民が見い出せるように、1人1人がその分野、責任を持って、「しっかりとした仕事をするように」と言われておりますので、私もその指示に従って、しっかりとしていきたいと思います。

携帯電話の通信料金(1)

問:
 日本の携帯料金ですね、諸外国に比べて高いと言われていますけれども、大臣のご認識はいかがでしょうか。また、今後具体的にどのような方針で取り組んでいかれますか。
答:
 昨日の深夜の記者会見でも申し上げましたけれども、もはや今、携帯電話は贅沢品ではなくて、国民の命に関わる大変重要な通信手段となっています。
 ほとんどの国民、全てと言ってもいいぐらいの方々が、携帯を使用する時代において、果たして国民が納得する料金であるのかどうなのか。そして、国際的に見て、日本の料金体系はどうなのか。私は、見直す必要があると考えております。
 国民の目線で見た時に、安く、わかりやすい、そして、非常に利便性が高まっている、納得感が出てくるような料金体系を実現することが、今1番求められていることであると思います。
 その中身、進め方については、事業者とも話をしていかなくてはなりませんし、多くの国民、そして世代別、年齢別、様々な意見を聞きながら、しっかりとした進め方を見い出していきたいと考えております。

行政のデジタル化

問:
 今日はですね、デジタル行政についてお伺いしたいと思っております。コロナ禍が広がる中で、日本の行政のデジタル化の遅れということが強く言われました。今後どのようにお取組になっていく予定でしょうか。
答:
 新たな成長分野であることは、ご理解いただけると思いますし、我々から見ても今の時代を考えたときに、行政に結構無駄が多いこともお気づきだと思います。
 行政の効率化を進める上でも、デジタルというものを捉えていくことが重要であろうと思いますし、国民の利便性にも大変寄与する分野であります。これも積極的に我々としては進めていきたいと考えております。

問:
 国民の利便性というのと同時に、情報管理の問題、昨年も神奈川県で個人情報が大量に流出するというような行政の情報管理リテラシーという問題もあると思うのですが。
答:
 もちろん、どんな分野に関しても、良い所と悪い所があるわけで、あるものを推進すれば、その負の部分も必ず付いてくるわけですけれども、その負の部分をしっかりと解決する、未然に防ぐ。そうした手だても考えながら、デジタル化を進めていかなければならないと思ってます。

問:
 負の部分といいますと、もう1つは、情報統制の問題がございます。例えば、中国のようなですね、強権的な情報統制をされているというように聞く国もあるわけですね。デジタル化が進むことによって、そのような統制にどのように歯止めをかけて国民の権利を守っていくかと。あるいは、報道の自由を守っていくという問題があると思うんです。そのあたりはどのようにお考えでしょうか。
答:
 個人のプライバシー、基本的人権、報道の自由、我が国は絶対守っていかなくてはならないわけでありまして、そこのところのしっかりとしたセーフティネットを築き上げる必要があると思います。

総務大臣としての抱負(2)

問:
 1点、総務行政にこれまであまり携わったことがなくてですね、指名を受けたときに驚いたというエピソード、一部で報じられていました。それと併せて、今の新しい総理大臣がかつて総務大臣だったこともあって、何かコントロールされるんじゃないかとか、操られるんじゃないかというような見方もちょっと出ておりますが、その点、ご自身の経験を踏まえてお伺いできますか。
答:
 総務行政に全く携わったことがないという言い方をされましたが、郵政民営化法案に反対した時は、ものすごく深く入り込みましたし、また、消防関係とも色々なやり取りをやってまいりました。
 この内閣は、例えば総理から支配されるということではなくて、全員が政府を挙げて協力し合って国難に立ち向かおうとする内閣であります。それぞれの分野の大臣は、それぞれの分野に対する責任を負いながらも、政府全体で問題を共有しながらみんなで国づくりを進めていこうとする形ですので、支配される、支配されないではなく、連携・協力、総力を挙げて国難に立ち向かうという姿勢に変わりありません。

NHKの放送受信料

問:
 もう1点だけよろしいですか。NHKの受信料ですけれども、具体的に、率直に今の受信料の水準や制度について何かお考えがあれば。
答:
 冒頭申し上げましたけども、国民がどのようにNHKの受信料を捉えているかということは考えていかなければならないと思います。今、国民が必ずしも納得した形の受信料であるかといえば、果たしてそうではないという声もたくさんあるわけです。
 衛星・ラジオのチャンネル数が多いですとか、新しい放送局のコストであるとか、あとは、受信料徴収の営業コストであるとか、様々なご困苦や、問題点が指摘されておりますけども、NHKもパブコメ等々を通じて国民の意見を反映しながら検討していくと思いますが、そうした動きをしっかりと我々としてもフォローしていきたい。そして、ただ単にフォローするのではなく、国民が納得し、愛されるNHKになってもらいたいわけですから、そうするためには、我々もできる限りの力を発揮していきたいと考えています。

マイナンバーカードの普及

問:
 デジタル化に話を戻しますが、デジタル化を進めるにあたってはマイナンバーカードの普及、鍵になると思うんですが、ただ、現在普及が進んでなくて、それが使い勝手の悪さであったりとか、あと、情報漏洩の懸念というのがあると思うんですが、そのあたりどう取り組んでいかれるかお聞かせください。
答:
 コロナ禍の特別定額給付金の時に、確認作業で現場の方々は大変な負担を感じたと。それは、携わった方々の負担もさることながら、一番給付金を待ってる国民に被害が及ぶ形になった。ここは反省しなければなりません。
 コロナ禍等々において、本当に国民の生活に資する、国民のためになる制度にするためには、しっかりとした、例えば高市前大臣もおっしゃってましたけども、口座をしっかりとリンクさせる等々、実りある、実行性のある制度にするためには、今までのやり方を見直していく必要もあると思いますし、こうしたコロナ等々の状況がまた将来起こらないとも限らない。そうした時に国民がしっかりとその制度を理解し、国民生活に役立つものにするためには、今、過去の反省点を総括しながら解決策を見い出していかなくてはならないと考えております。

問:
 関連ですけども、マイナンバーカードというと、デジタル担当大臣、平井大臣のところも重なってくるわけですけれども、所掌の棲み分けというのはどのようにされていくんでしょうか。
答:
 連携・協力してやっていくということです。

問:
 具体的にどういう計画でとかは。
答:
 今後、色々な議論があると思いますが、明確に「どっちがどうする」ということではなく、マイナンバーカードを実効性あるものにするためには何をすべきかというのは、それぞれの立場で考えていくということです。

携帯電話の通信料金(2)

問:
 携帯電話の話に戻したいと思うんですが、通常ですね、進め方としては有識者による検討会などを立ち上げて、そこで幅広な議論を交わすというようなやり方があるかなと思いますが、そのあたりの進め方、あるいは時期的にいつごろまでに成果を得たいなどのお考えがあるか。また、菅総理、電波利用料にも言及されていますが、このあたりのお考えについて教えてください。
答:
 有識者会議のやり方には色々と議論していかなければいけないと思いますが、公正な競争環境を築き上げるためには、我々だけの考えではなく、事業者の意見も聞かなければいけませんし、ユーザーの意見も聞かなければいけないと思います。その上で一定のやり方を弾いた段階で、一刻も早く結論を出していきたいと考えてます。

地域防災などの郵便局への期待

問:
 武田大臣は、防災担当大臣もご経験されましたが、地域防災や各地域への貢献、地域創生や地方創生とも絡んで、郵便局に期待できることっていうのは何かありますでしょうか。
答:
 特に過疎地等々、2万4000のユニバーサルネットワーク、ユニバーサルサービスは、社会福祉につながっていっていると思います。
 過疎地、そして、地方に行けば地方に行くほど、郵便局の価値は高まっているのは間違いないと思います。セーフティネットと申しますか、福祉的な面での郵便局の役割もしっかりと頭に入れながら、今後とも地域に役立つ郵政事業を目指して励んでまいりたいと考えてます。


問:
 では、時間ですので、以上で。
答:
 はい。どうも、ありがとうございました。

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