麻生総務大臣閣議後記者会見の概要

平成16年8月24日(火)

<<冒頭発言>>
  閣議は、国際組織犯罪等対策推進本部を国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部に改組するという話で、9月3日に推進本部会合を開くという話が官房長官から。河村文部科学大臣からはオリンピックの話。茂木大臣からタイとインドの間のeパスポート等々についての話があり、竹中大臣からジャパン・ソサエティにおいていろいろ話をしたということ、日本経済の現状と報告について、ニューヨークにおいていろいろ話をしたということ。川口外務大臣からパキスタン及びインド訪問の報告があり、坂口厚生労働大臣からフランス及びドイツにおいて社会保障制度全般の協議についてそれぞれ報告がありました。閣議は以上です。閣議後の閣僚懇談会において、いわゆる地方6団体から補助金削減案をまとめた話についての意見がいろいろ出ました。閣議及び閣僚懇談会については以上です。
  私の方から、「地方公共団体の国民保護に関する懇談会」を開催することについて。ご存知のように国民保護法が成立しておりますので、今後地方公共団体において、いわゆる国の基本指針に基づいて国民の保護に関する計画を作成していただくことが必要となりますので、消防庁としては「国民保護モデル計画」を作成することとしていますが、その作成に当たりましては事態の想定、いわゆる武力攻撃等々の状況に応じた避難の方法などについて、幅広い観点から検討していく必要があると思いますので、この分野で高い見識を有している各界の有識者を集めて、「地方公共団体の国民保護に関する懇談会」を開催するということにいたします。委員として元内閣官房副長官の石原信雄氏、前内閣危機管理監の杉田和博氏、前内閣官房副長官補の大森敬治氏、元統合幕僚会議議長の西元徹也氏、東京電力顧問の南直哉氏、日本放送協会理事の諸星衛氏等々であって、第一回は27日、今週の金曜日に私も出席して開催することとしております。詳しくは消防庁の国民保護室の方へ聞いてください。

(質疑応答)
【三位一体の改革 1) 】
:閣僚懇談会の話でも出ましたが、先週地方6団体がまとめた補助金の改革案について、大臣の率直な評価、感想等をお聞かせください。
:いろいろ真面目に論議をされて、熱心に議論を深夜に及ぶまでして案を取りまとめてありますので、地方6団体としてとりまとめたものとしては、かなり画期的なものだったかなという感じが強くしています。地方6団体の努力に対して敬意を表する次第です。内容として、47都道府県、大きさも収入もいろいろ差がありますので、それをまとめるのは結構な問題をそれぞれ抱えていたのだと思いますけれども、いろいろな議論を尽くした上でこのようにまとめていただいたことに対して、大変感謝しているというところです。
:今日の経済財政諮問会議では、これを受けて、文部科学省からいろいろ義務教育のことでお話があると思いますが、大臣から義務教育の在り方論、そもそも論等についてのご意見を今日話される予定というのはあるのですか。
:義務教育の話をするというところは、基本的には、金目の話から教育の話をするのはいかがなものかということは、諮問会議が始まった最初に申し上げた記憶があります。そもそも義務教育というのはどの程度の教育が必要なのだと考えたことがありますか。自分は義務教育のレベルに達しているとか、その義務教育はどの程度今必要なのだ、という話をしないで、いきなり制度論から入ったり、いきなり金目の面から入ったりするのはおかしいと思いませんか。
:閣僚懇談会でいろんな発言があった中での主な発言をご紹介いただきたいのと、それに対して、総理から何か言葉はありましたでしょうか。
:いろんな発言は、補助金削減の対象になっておられる大臣からいろいろご意見があったということであって、文部科学省とか厚生労働省とかいろいろあったのであって、総理からは、今日地方6団体が総理と面会をされる時間がセットしてあると思いますので、地方6団体の意見はそこで聞くという話もありましたし、協議機関の設置の話も出ていましたので、その段階でというお話があったと思います。
:総理から、例えば、いろいろ所管官庁の方が補助金削減にこういう問題があるとか、いろんなご発言をされることに対して、これは地方に対して政府からお願いしてまとめてもらったのだから、この案を中心にしてやっていくのだというような意見の表明みたいなことはあったのでしょうか。
:今日の場ではありません。

【住基ネット】
:今日の午後に、東京都杉並区が住基ネットの関係で国と都を相手どって訴訟をする予定ですけれども、以前会見の場で受けて立つと仰ったようでしたが、今回の場合、どのような対応をされるようなお考えでしょうか。
:まだ訴状内容を見ていないので、なんとも言えません。前回の記憶だけど、横浜市と杉並区の間には対応に差があるのではないかという話ではなかった、違った?
:横浜市には住民選択制というのを認めているのに、杉並区には何故認めないのかというような話をされているようですけれども。
:もしあれと同じような話なら、当初から住民選択制は認められないといっているし、あの頃にはまだ個人情報保護法が通る前の話ですからね、横浜の場合にはね。今はもう法律が通った後の話で状況が違います。いずれにせよ、横浜市も違法状態にあるということに関しては同じですから、違法を認めろという話にはとても応じられないということだと思います。とにかく、内容を見ていないので何とも言えません。
:住基ネットが本格稼動してからまもなく一年を迎えるのですけれども、横浜市の方もさきほど仰られたように、違法状態ということで国として是正の要求なりを指示するといったものが考えられるのでしょうか。
:今、取り立ててすぐにどうこうというようなことはありません。今、中田市長にはこれは違法状態にあることは確かですから、とりあえず早く対応していただかないといけないという話は申し上げてはおります。今すぐそれに対してこちらも法的措置をどうのこうのという段階ではありません。

【アテネオリンピック】
:アテネのオリンピックで獲得した金メダルの数が東京オリンピックに迫る勢いですけれども、オリンピック出場経験者として日本の活躍をどのように評価されていますか。
:北区の十条にあるナショナルトレーニングセンターへ行ったことはありますか。
:いえ。
:ナショナルトレーニングセンターの対象になっている種目が水泳、レスリング、柔道等々、今度の金メダルを取れたところのほとんどがあのトレーニングセンターにあるスポーツ種目ではないですか。ほとんどとは言いませんけど。従ってナショナルトレーニングセンターは非常に大きく貢献しているというのは事実。この後、シンクロナイドスイミングが出てくるでしょうけど、今まではシンクロナイドスイミングのプールがなかったのですからね。あそこの設備を見てもらうとわかりますが、猛烈な勢いで、器械体操を含めて復活したとか、いろんな記事をよく読みますけれども、あそこで、きちんとした対応ができているスポーツ種目は強いのだと思います。総じて団体スポーツは大したことないでしょ。違いますかね。そう思って見たことないですか?メダルを取っているのは総じて個人スポーツですよ。団体スポーツは少ないのですよ。というような具合にしてみると、あの種の話は、ナショナルスポーツセンターは大事なところかなと感じますね。

【三位一体改革 2) 】
:大臣、一点確認したいのですが、先ほど総理から協議機関の話もあったということを仰られていましたけれども、総理から、今日、その地方自治体と政府との協議の場というのはどういう発言があったのでしょうか。
:今日の午後から会議があるのですよ。その場であったかといわれても困りますよ。やる前からわかりません。
:閣僚懇談会では何も仰らなかった。
:閣僚懇談会では、今日の午後その会議があります。地方6団体との会議がありますからと、伝えられた。

  以上




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