報道資料

　医療機関では、電波を利用する機器の普及が拡大する一方で、電波利用に伴うトラブルが多く発生していることから、平成27年9月、電波環境協議会^注（会長：上　芳夫 電気通信大学名誉教授）に「医療機関における電波利用推進部会」（以下「推進部会」という。）が設置され、医療機関における安全な電波利用の方策について検討が行われており、平成28年4月、「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」（以下「手引き」という。）が公表されました。
　総務省では、厚生労働省と連携し、手引きを活用したシンポジウムや全国各地での説明会を通じて周知啓発を図っていますが、医療機関では、電波のトラブルに対応するための情報や人材が未だ十分ではありません。
　そこで、平成29年6月28日（水）に、医療機関における電波の安全な利用に向けた取組を全国に展開する方策に関して意見交換を行うため、全国の有識者が参加する「医療機関における電波利用に関する全国代表者会議」を開催いたします。
 
　注　電波による電子機器等への障害を防止・除去するための対策を協議するための学識経験者、関係省庁、業界団体等により構成された協議体です。総務省も構成員として参加しています。（HP: http://www.emcc-info.net/）
 

　総務省は、地域のネットワークを活用し、医療機関における電波利用に関する情報の周知や人材育成に取り組むため、今年夏以降、全国11箇所で「医療機関における電波利用推進に関する地域協議会」（以下「地域協議会」という。）を設立する予定としています。各地域協議会の設立の詳細については、各総合通信局等のホームページ等で発表します。

　推進部会では、手引きにおいて示した内容を基に、各医療機関が病院内で電波を安全に利用するために整備する規程の例を検討しており、平成29年6月28日（水）18時頃に発表いたします。
　詳細については、電波環境協議会のウェブページ（http://www.emcc-info.net/）を御覧ください。

　総務省は、地域協議会の活動を支援するとともに、医療機関における電波の安全利用規程（例）等の医療機関等への周知徹底に向けて、厚生労働省と連携し、積極的に協力して参ります。

　（関連報道発表）
　・「電波環境協議会シンポジウム　〜医療機関における適正な電波利用環境の構築を目指して〜」の開催（平成28年10月28日）
　https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02kiban16_04000374.html
　・「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」等の公表（平成28年4月4日）
  https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban16_02000123.html
  ・医療機関における電波利用の推進に関する検討の開始（平成27年9月11日）
  https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban16_02000108.html
  ・電波環境協議会における「医療機関における携帯電話等の使用に関する指針等」の公表（平成26年8月19日）
  https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban16_02000062.html