渡辺総務審議官は、平成30年8月25日から8月31日までの日程で、南米のブラジル連邦共和国(以下「ブラジル」という。)及びコロンビア共和国(以下「コロンビア」という。)を訪問しました。8月28日には、ブラジル科学技術革新通信省との間で、地デジ分野及びICT分野での協力に関する覚書を締結しました(覚書署名者 日本側:野田総務大臣、ブラジル側:カサビ科学技術革新通信大臣)。
覚書の概要及び訪問概要の主な内容は以下のとおりです。
1 出張期間
平成30年8月25日(土)から8月31日(金)まで
2 覚書概要
(1)地デジ分野におけるさらなる協力の強化
これまでの地デジに関する協力を尊重し、4K/8K、放送通信連携システム(IBB)及びその高度化等の次世代放送技術の発展に向けた協力を継続、発展することを確認しました。
(2)ICT分野全般への協力拡大
共通の関心を有するICT政策、制度及びグッドプラクティスに関する情報交換を通じて、協力関係を発展させるとともに、ICTインフラ、ICTアプリケーション、5G、サイバーセキュリティ等ICT分野全般での協力を拡大することを確認しました。
(3)ICT分野における両国間交流
新たに両国の局長級による作業部会の設置に合意し、ICT分野での協力関係を強化することを確認しました。
3 その他ブラジル滞在中の主なアジェンダ
中南米最大のコンテンツ及びメディアテクノロジーに関するフォーラム及び展示会であるSET EXPO 2018に参加しました。本イベントにおいて、日本ブースを出展し、日本企業による最新の放送やICT技術をアピールしました。また、カサビ科学技術革新通信大臣と会談するとともに、ブラジル科学技術革新通信省と地デジ及びICT分野での協力に関する覚書を締結しました。
4 コロンビア滞在中の主なアジェンダ
コロンビアで行われる中南米最大のICT国際会議イベントであるANDICOM2018に、本年、日本は特別招待国として招待されており、官民ミッション形式で参加しました。我が国としては、日本ブースを出展するとともに、光ファイバ、防災、農業、医療等分野におけるICT関連の日本の技術をアピールしました。また、8月初旬に就任したドゥケ大統領がコロンビアにおけるICTインフラの整備や社会問題の解決に向けたICTの展開の必要性を述べられました。
さらに、コンスタイン情報技術・通信大臣と会談し、ICT分野における両国間の協力の更なる強化に向けて一致するとともに、日・コロンビアから30の企業等が参加して日・コロンビア官民会合を開催し、共同プロジェクトの具現化を検討することとなりました。
5 今後の方針
総務省では引き続き、ブラジルとの間で地デジ及びICT分野全般、コロンビアとの間でICT分野全般における関係強化を進めていきます。
<関連報道発表資料>