本日、情報通信審議会情報通信技術分科会(分科会長:坂内 正夫 国立情報学研究所所長)において、「CDMA高速データ携帯無線通信システムの高度化に係る技術的条件」の審議が開始されることになりました。審議開始の背景等は以下のとおりです。
1 審議開始の背景
CDMA高速データ携帯無線通信システム(注)は、携帯電話によるインターネット接続サービスの開始に伴うデータ通信量の急速な増大やより高速なデータ通信の実現への期待を背景に導入され、現在、下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbpsの伝送速度を実現するシステムとして運用されています。
その後、我が国では、社会・経済活動の高度化・多様化を背景に、インターネット接続サービスによる動画像伝送量等の増大傾向が続いており、今後も、より高速・大容量で利便性の高い移動通信システムの導入に期待が寄せられているところです。
このような背景を踏まえ、無線スロットをより効率的に使用することで、より高速・大容量な通信を実現し、周波数利用効率の向上につながるCDMA高速データ携帯無線通信システムの高度化(
別紙参照)に向けて、必要な技術的条件の検討を開始するものです。
(注) 3GPP2(Third Generation Partnership Project 2)において標準規格としている携帯無線通信システム。
2 審議内容
「携帯電話等の周波数有効利用方策」(平成7年7月24日付け電気通信技術審議会諮問第81号)のうち「CDMA高速データ携帯無線通信システムの高度化に係る技術的条件」について審議が行われます。
3 審議体制
情報通信技術分科会における審議に資するため、携帯電話等周波数有効利用方策委員会(主査:服部 武 上智大学教授)において調査予定です。
4 今後の予定
平成21年12月ころに一部答申を受け、その後、関係規定の整備を行う予定です。