総務省では、医療情報がASP・SaaSによって適正かつ安全に取り扱われ、医療情報におけるASP・SaaSの利用の適切な促進を図るための「ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン(案)」を策定しましたので、平成21年5月19日から同年6月18日までの間、広く国民の皆様から以下のとおり意見を募集いたします。 |
1.経緯
医療情報の取り扱いは、漏えい事故等の発生により個人の権利・利益が大きく侵害される可能性を孕むため、高度なセキュリティ確保が求められます。従来、医療機関等や関係者に対しては法律や各種のガイドライン等により、格別の安全管理措置を講ずることが義務付けられ、医療情報については、医療機関等が自らの責任で管理し、情報システムの導入時にも自らが管理するシステム等により取り扱われてきました。一方で、情報システムの高度化・多様化に伴い、個人情報の保護やセキュリティに対する社会的な要請が高まる中、必ずしも情報処理に関わる専門家ではない医療機関等や医療関係者がこれらの要請に耐えうることが困難な場面も見受けられるようになってきました。このような状況のなか、昨今のASP・SaaSの普及に伴い、医療に関わる情報を処理するASP・SaaS事業者も見られ、これらの事業者に対し、安全性確保の方策について一定の基準を示す必要性が生じてきました。
そこで、総務省とASPIC※の合同で設立した「ASP・SaaS普及促進協議会」のなかに「医療・福祉情報サービス展開委員会」(別紙)を設置し、医療情報の重要性から見た高度な安全性確保の要求を踏まえ、医療情報がASP・SaaSによって適正かつ安全に取り扱われ、医療情報におけるASP・SaaSの利用の適切な促進を図るための検討を実施してきました。今般、総務省では、その検討結果を踏まえ、「ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン(案)」を策定しましたので、これに対する意見を募集します。
(※:特定非営利活動法人ASP・SaaSインダストリ・コンソーシアム)
2.意見募集の対象
「ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン(案)」(別添1)
3.意見募集の要領
意見公募要領(別添2)を御覧下さい。
4.意見募集の期限
平成21年6月18日(木)午後5時必着
5.今後の予定
お寄せいただいたご意見等を踏まえ、本案をガイドラインとして策定する予定です。
情報流通行政局情報流通振興課
(担当:西浦課長補佐、佐藤係長)
電 話:(直通)03-5253-5748
FAX: 03-5253-5752
別紙
「医療・福祉情報サービス展開委員会」委員名簿
(敬称略)
【委員】
主査 山本 隆一 東京大学大学院情報学環 准教授
副主査 佐野 弘子 (財)医療情報システム開発センター 主任研究員
秋葉 淳哉 日本電信電話(株) 研究企画部門 プロデューサー
飯塚 勲 (株)カナミックネットワーク 執行役員 営業部長
磯 浩行 (株)ワイズマン ASP事業統括部長
稲垣 明弘 (社)日本歯科医師会 常務理事
井上 剛 (財)全国地域情報化推進協会 担当部長
河合 輝欣 特定非営利活動法人ASP・SaaSインダストリ・コンソーシアム 会長
河野 行満 (社)日本薬剤師会 医薬・保険課 課長補佐
篠田 英範 保健医療福祉情報システム工業会 標準化推進部会副部会長
鈴木 敏也 NECネクサソリューションズ(株) 執行役員
富田 茂 (株)NTTデータ 医療福祉事業部長
内藤 洋二 富士通(株) 医療システム統括営業部長
前田 博隆 (株)NTTデータアイ 執行役員 医療福祉事業部長
南 邦明 (株)日立製作所 公共ソリューション第一本部 担当本部長
森澤 浩朗 東芝ファイナンス(株) 医用事業部長
矢野 一博 (社)日本医師会総合政策研究機構 主任研究員
山口 琢也 日本電気(株) 医療ソリューション事業部長
安藤 英作 総務省情報流通行政局 情報流通振興課長
片淵 仁文 総務省情報流通行政局 情報流通高度化推進室長
【オブザーバー】
秋山 祐治 厚生労働省医政局 政策医療課医療技術情報推進室 室長補佐
岡 宏記 総務省情報流通行政局 情報流通高度化推進室 課長補佐
中村 高雄 総務省情報流通行政局 情報セキュリティ対策室 課長補佐
中安 一幸 厚生労働省 政策統括官付社会保障担当参事官室 主査
西浦 智幸 総務省情報流通行政局 情報流通振興課 課長補佐