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報道資料

平成21年2月27日

我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計・試算

2008年11月時点の集計結果の公表

総務省は、我が国のインターネットにおけるトラヒック(通信量)の実態を把握するため、インターネットサービスプロバイダ6社(以下「協力ISP」(注1)といいます。)及び研究者(注2)の協力を得て、2008年11月時点のトラヒックの集計・試算を行い、今般その結果を別添PDFのとおり取りまとめました。

主なポイント

  2008年11月時点の我が国のブロードバンド契約者(注3)のダウンロードトラヒック総量は、推定で平均約990Gbpsであり、1年間で約1.2倍(21.6%増)となっています。(別紙1PDFのとおり)

  また、我が国における「ブロードバンドサービスの契約数等(注3)」の集計結果をもとに算定した、1契約当たりのトラヒック量は、2006年頃から増加しています。(別紙2PDFのとおり)

  また、ISP同士で交換されるトラヒックについては、国外ISPから協力ISPに流入するトラヒックの急増傾向が2006年5月より続いており、2007年11月からの1年間で約1.3倍(31.7%)のペースで増加しています。(別紙3PDFのとおり)

注1:
「インターネットイニシアティブ(IIJ)」、「NTTコミュニケーションズ」、「ケイ・オプティコム」、「KDDI(旧パワードコムを含む。)」、「ソフトバンクBB」、「ソフトバンクテレコム」のISP6社7ネットワーク
注2:
江ア浩東京大学教授、加藤朗慶應義塾大学教授、長健二朗研究員(IIJ)及び福田健介国立情報学研究所准教授
注3:
本集計では、ブロードバンド契約者は、DSL及びFTTHサービスの契約者を指します。ただし、ブロードバンドサービス1契約当たりのトラヒック量の算出に用いた契約数は、FTTHアクセスサービス、DSLアクセスサービス、CATVアクセスサービス及びFWAアクセスサービスをいいます。

【参考】

1  集計したトラヒック(別紙参考PDFのとおり)

A 協力ISPにおける「契約者別のトラヒック」  〔A1〕 ブロードバンド(DSL/FTTH)契約者のトラヒック  〔A2〕 その他契約者(ダイヤルアップ、専用線、データセンター)のトラヒック B 協力ISPにおける「ISP間で交換されるトラヒック」  〔B1〕 国内主要IXで国内ISPと交換されるトラヒック  〔B2〕 国内主要IX以外で国内ISPと交換されるトラヒック  (プライベート・ピアリング、トランジット、他のIXにおけるパブリック・ピアリング)  〔B3〕 国外ISPと交換されるトラヒック C 国内主要IX(注4)におけるトラヒック

注4:NSPIXP、JPIX及びJPNAP (IX・・・インターネットエクスチェンジ)


2 推定方法の概要

  1. 「国内主要IXにおけるトラヒック〔C〕」の月間平均値と、「協力ISPが国内主要IXにおいて国内ISPと交換するトラヒック〔B1〕」の月間平均値から、協力ISPのシェアを算出し、「協力ISPのブロードバンド契約者のトラヒック〔A1〕」のデータと按分することにより、「我が国のブロードバンド契約者のトラヒック総量」を試算。
  2. この「我が国のブロードバンド契約者のトラヒック総量」について、総務省で四半期ごとに公表している「我が国のブロードバンドサービスの契約数等」の契約数で割ることにより、「ブロードバンドサービス1契約当たりのトラヒック量」を推計。

3 集計データの取り扱い等

  今般の報道発表にかかる集計値については、情報通信統計データベース
  (https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/data/gt010108.xlsx)に掲載します。


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連絡先

総合通信基盤局 電気通信事業部 データ通信課
担当 : 武馬課長補佐、鵜飼主査、五條主査
電話 : (代表)03−5253−5111
    (内線)5853
    (直通)03−5253−5853
FAX :     03−5253−5855

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