H27-1. 救急医療・災害対応におけるIoT利活用モデル実証事業
救急医療・災害対応におけるIoT利活用モデル実証事業
提案者 | 一般社団法人救急医療・災害対応無人機等自動支援システム推進協議会(略称:EDAC) |
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対象分野 | 都市、通信、医療 |
実施地域 | 福岡県福岡市九州大学伊都キャンパス周辺 |
事業概要 | 本事業は、救命の連鎖の補完や情報の迅速な分析と共有による救急・救助活動の効率化、救急救命・災害対応における消防力の最適化を実現し、市民サービスの向上や行政運営の効率化に資するべく、九大COIが福岡市で推進する都市OSや、オープンデータ、G空間情報等の社会基盤を前提として、各種ウェアラブルデバイスやスマートフォンアプリ、119通報等による受動的情報収集と、各種無人機による能動的情報収集やフィードバックを半自律的に統合するシステム(ヘカトンケイルシステム)のリファレンスモデルを構築し、特区制度を活用した実証実験を通じてその普及に当たって克服すべき課題や要件を整理することを目的とする。 |
実証期間終了後の予定 | 会員企業の会費や基金等によって運営し、普及展開に向けたロードマップを実行する。 |
事業成果 | 成果報告書ダウンロード |
明確化したルール | 救急医療・災害対応の現場におけるドローン運用のための飛行マニュアル 国交省にて公開されているマニュアルのテンプレートを踏まえ、自治体が救急医療・災害対応でドローンを運用する際の注意事項や災害対応マニュアル改定のための観点を取りまとめた。 ヘカトンケイルシステム(※)の構築・管理運用マニュアル ※ドローン映像、ウェアラブルデバイスで採取したバイタルデータ等を入力し、クラウドを経由して消防本部等のPCやスマートグラスに出力するシステム。 自治体がシステムを安全に構築・管理運用するために必要なセキュリティ上の対策、システムへのアクセス権限等を規定。 |
具体的な取り組みの説明
ヘカトンケイルシステムが、救命の連鎖の補完や救急救命・災害対応における消防力の最適化を実現。
普及にあたって克服すべき課題
- 救急医療・災害対応におけるIoT(無人機や各種データ)の有用性確認
- 夜間および視界外、プロポ電波到達範囲外でのUAV運用
- 風雨等の様々な気象条件下でのUAV運用
- パーソナルデータ等の安全な利活用
- 無人機運用におけるハッキングや端末の物理的制圧への対処
- 無人機運用における事故予防と事故被害の極小化
- コストモデルの試算やガイドブックの作成
報道等での発表
2016年7月31日、EDACは「熊本地震100日史」を主催し、EDACの新体制の発足と活動についても報告。WireWire Newsにイベントの様子が掲載されました。
熊本地震から100日、現場から見た支援の課題
(1)民間のボランティア組織とドローンの活用(https://wirelesswire.jp/2016/08/55346/)
(2)災害救援に「支援の質」向上の考え方を(https://wirelesswire.jp/2016/08/55403/)
(3)IoTやITは平時の活用と備えが肝心(https://wirelesswire.jp/2016/08/55465/)