総務省の招へいにより、本年3月24日(火)から27日(金)まで広島市において、国際電気通信連合電気通信標準化部門(ITU‐T)の「ICTと気候変動に関するフォーカスグループ」が開催されます。
本フォーカスグループでは、ICTの利活用によるCO2削減効果を客観的に評価する手法等について、情報通信分野を始めとした広範な関係者が集まって検討を行ってきました。3月の会合ではその検討結果と今後のITU‐Tでの検討体制について、最終報告書を取りまとめる予定です。
1 背景
地球温暖化問題は地球規模の重要な課題であり、各分野で様々な取組がなされているところです。
特に、ICT分野においては、ICT自体の省エネだけでなく、ICTの利活用による「エネルギー利用効率の改善」、「人・物の移動の削減」、「物の生産・消費の効率化」を通じたCO2の排出削減効果に注目が集まっています。
ITUでは、昨年4月に開催された「ICTと気候変動に関するシンポジウム」でこの問題をテーマとした集中的な取組を開始し、同年7月国際電気通信連合電気通信標準化部門(ITU-T)の電気通信標準化アドバイザリーグループ(TSAG)会合において、ICTと気候変動に関し検討を行うフォーカスグループ(「ICTと気候変動に関するフォーカスグループ」)を創設し、検討を進めてきました。これまで我が国は、同シンポジウムの京都への招致、同フォーカスグループの創設とその後の検討に主体的に関わってまいりました。
同フォーカスグループを我が国に招へいすることによって、国際標準へ向けた検討について好ましい成果を得ることだけでなく、地球環境問題への貢献に関する我が国のICTの先進性をアピールする絶好の機会となり、大変意義深い会合になるものと期待しております。
2 会合の概要
- 1 会合名
- 国際電気通信連合電気通信標準化部門(ITU‐T)
- 第3回 ICTと気候変動に関するフォーカスグループ
- 3rd Focus Group on ICTs and Climate Change (FG -ICT & CC)
- 2 主催等
- 主催:FG ? ICT & CC 会合招致実行委員会
- 招へい機関:総務省
- 後援:広島市(予定)
- 3 日程
- 平成21年3月24日(火)から27日(金)までの4日間
- 4 会場
- メルパルク広島(広島市中区)
- 5 出席者
- 各国電気通信主管庁や標準化機関、電気通信事業者、メーカー等、約60名を想定
3 主な検討内容
- 気候変動に関する専門用語、概念等についての各種定義
- ICTと気候変動に関するこれまでの取組状況及び今後必要となる取組についての分析
- ICT機器及びICT利活用による他セクターの消費エネルギー削減量の評価手法
- ICT機器・システムの省エネルギー化に向けた取組及びICT利活用によるCO2排出量削減に向けた取組のためのガイドライン並びに当該取組を評価するためのツールの作成
- 気候変動問題に関するITU‐Tの今後の検討体制