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広島市で「コンテンツセミナー2015 in 広島」を開催

  中国総合通信局(局長:黒瀬泰平)は、平成27年3月10日(火)、広島市内において、「コンテンツセミナー2015 in 広島」を開催し、約100名の参加がありました。
  開催にあたり、黒瀬局長から「放送コンテンツは情報の発信力としてとても大きな力を持つ。この放送コンテンツを使って地域経済の発展につなげて頂きたい。総務省は放送コンテンツの海外展開の支援を通じてこれを応援していきたい。」と挨拶がありました。

  基調講演では、総務省情報流通行政局 情報通信作品振興課課長補佐 山中 直弘から、放送コンテンツの海外市場を取り巻く現状と、これまでの総務省の放送コンテンツ海外展開の支援について事例を紹介した後、平成26年度補正予算による支援事業の概要について、「現在、コンテンツを活用した地方創生に関して、総務省、経済産業省、観光庁、外務省の関係省庁が連携して、放送コンテンツの製作から海外での放送、海外でのプロモーション活動に至るまで切れ目のない支援を検討している。」と説明がありました。

  続いて、愛媛CATV株式会社の常務取締役 白石 成人 氏による愛媛CATVの取り組みと、愛媛県の官民オール体制による海外展開についての講演がありました。白石氏は、「愛媛CATVでは、コミュニティーチャンネルを使い自主制作番組を提供し、地域で活用出来るコンテンツのデーターベース化に取り組んでいます。また、2013年に地元の坊ちゃん劇場で上映された『げんない』は、フランス・カンヌで開催されたコンテンツの国際見本市(MIP TV2014)に出品され国際的に坊ちゃん劇場が認知されたことから、海外での『Japanコンテンツ』の需要の高さと手応えを感じ、愛媛県に働きかけ、県からコンテンツを海外発信し地域の活性化を図る事を目的とする『愛媛コンテンツ海外輸出事業実行委員会』を立ち上げました。現在、これら『官民オール愛媛』体制で進められているコンテンツを活用した地域振興について、コンテンツと地元産業が連携して海外展開していくことが重要であり、最終的には地方がコンテンツを海外に売り出していくことが目標です。」と述べられました。

  次の講演は、「外国人から見た日本と中国地方の観光資源の魅力」と題して、株式会社リクルートライフスタイル じゃらんリサーチセンター 中四国チームリーダー エリアプロデューサー 舘 博哉 氏にお話いただきました。
  舘氏は、観光においても売り手の発想による「プロダクト・アウト型」ではなく、お客様が望む商品を提供する「マーケット・イン型」のサービス提供が重要である。「認知していること」と「関心のあること」は、必ずしも一致しない。更に、欧米系とアジア系のニーズの違いなどについて、外国人への調査データをもとに解説されました。

  また、こうしたデータを解析すると総じて温泉に興味が高いことや、最近の調査結果では外国人が好きな食の定番は、「スシ・テンプラ」ではなく「ラーメンなどの大衆食」であることにも言及されました。
  終わりに、「これから海外向けのコンテンツ製作で主題を考える際に、「マーケット・イン」という考え方を持って相手国のニーズに合わせ番組を製作されることが成功へのひとつのきっかけになると思う。」と締めくくられました。

  中国総合通信局では、引き続き放送コンテンツの海外展開を活用した活力ある地方創生を応援します。
 

PDF版はこちらPDF[360KB]


愛媛CATV 白石 成人氏 

じゃらんリサーチセンター 舘 博哉氏

 

 

連絡先
  情報通信部情報通信連携推進課/電話:(082)222−3408

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