中国総合通信局(局長:黒瀬 泰平)は、平成28年2月5日、広島市立藤の木小学校(校長:島本 圭子)において、広島市立藤の木小学校及び中国情報通信懇談会(会長:山下 驕jとの共催で、ICT教育の普及促進を図ることを目的とし、学習指導要領の改訂を踏まえたICTを活用した公開授業、並びに21世紀にふさわしい学びとICT活用について考えるセミナーを開催し、北は北海道、南は四国まで、遠方からも含め120名の参加がありました。
公開授業は、1年生と6年生で道徳の授業が公開されました。各教室に配備された電子黒板により教師が説明したり、生徒一人に一台配られているタブレット端末を利用して子どもたちが意見交換したりするなど、ICT機器を普通の文房具用品と同じように活用した授業に参加者は見入っていました。
講演とパネルディスカッションで構成したセミナーでは、はじめに文部科学省生涯学習政策局情報教育課課長 磯 寿生氏から「教育の情報化の動向」、信州大学学術研究院教育学系 教授 東原 義訓氏から「次期学習指導要領の方向とICT活用」と題した講演がありました。講演では、ICTの効果的な活用が期待されるアクティブ・ラーニング等、次期学習指導要領のポイントを紹介しながら、『自立、協働、創造』をキーワードに今後育成すべき資質や能力に合わせた学び方の変革が必要であること、また国としてもICT教育の普及促進に向けて地方財政措置を行うなど教育環境の充実のための予算措置を図っていることについてお話がありました。
パネルディスカッションは、藤の木小学校の島本校長をコーディネーターとし、講演でお話しいただいた東原氏をアドバイザー、同じく磯氏をパネリストとして、また、中国地方でICT教育の普及に尽力されている4名の方をパネリストに加え、「学校におけるICT活用の新たなステップ〜 教育の情報化を進めるための推進体制づくりに向けて 〜」をテーマとしたディスカッションが行われました。
パネリストからは、21世紀にふさわしい学びとICT活用について、各地域における教育の情報化を進めるための推進体制づくり(人材育成、支援体制、環境整備)について課題や対応策などの意見交換が行われました。
中国総合通信局では、今後も教育分野におけるICT利活用の取組を推進してまいります。
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