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岡山市で「教育ICTセミナーin岡山」を開催

〜世界に通用する教育環境を目指して 〜

  中国総合通信局(局長:菊池 昌克)は、平成28年5月16日、岡山国際交流センターにおいて、中国情報通信懇談会(会長:山下 驕jとの共催で、「教育ICTセミナーin岡山」を開催しました。
  このセミナーは、「世界最先端IT国家創造宣言」による教育分野におけるICT利活用の普及促進を加速化させることを目的として、ICT活用教育の環境整備の緊急性を訴えるため開催したもので、前日まで開催されていたG7倉敷教育大臣会合の応援事業に登録されたこと等もあり、定員を大きく超える約200名の参加がありました。
  セミナーは、講演、事例発表、パネルディスカッションの構成とし、講演は、慶應義塾大学大学院の中村教授から「教育情報化、議論から実行へ」、東北大学大学院の堀田教授からは「初等中等教育の向かうべき方向と教育ICT」と題して行われました。
  講演では、教育ICTの環境整備は政府では財政の手当てをしているものの、予算の執行については最終的には自治体首長の判断となり、一般的に道路整備などの箱物整備へ予算が投じられるため公教育にかける費用は先進国の中でも極めて低く、かつ、教育分野のICT利活用も先進国の中では最下位という現状にあるため、教育ICT環境を早期に整備しデジタル教科書を導入することにより、子どもたちの思考力・判断力・表現力を豊かにすることが必要であるとのお話しがありました。
  事例発表では、倉敷市教育委員会倉敷情報学習センターの尾島館長(前倉敷市立粒江小学校校長)、広島市立藤の木小学校の島本校長のお二人から発表があり、全ての授業をICTで行うのではなく、アナログの長所とデジタルの長所を上手く融合することにより、ICTを文房具の一つとして利活用すれば、子どもたちも学習意欲が向上し、教師側の負担が軽減される。また、学力調査の結果からも着実にその効果が上がっているとのお話しがありました。
  パネルディスカッションでは、中村教授をコーディネータとして、パネリストに、堀田教授、尾島館長、島本校長のほか大阪府箕面市の倉田市長を迎え、「世界に通用する教育環境を目指して〜変革する社会と新しい学び〜」と題して、それぞれの立場から発言をいただきました。
  パネリストからは、教育ICT環境を推進する上で重要なことは、首長が教育ICT環境の整備について決断することが重要であり、そのためには先導的な事例を各地で展開することでその有効性を実証し、かつ、知恵を出しイニシャルコストとランニングコストを低減させることが必要。また、環境整備にあたっては、教育委員会だけではなく、首長部局の情報担当部門と連携して進めることが必要であるとの力強い発言がありました。
  中国総合通信局では、今後も教育分野におけるICT利活用の取組を推進してまいります。

                                                         PDF版はこちらPDF[314KB]

講演の模様(中村教授)

パネルディカスカッションと会場の模様


 
連絡先
  情報通信部情報通信振興課/電話:(082)222−3322

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