中国総合通信局(局長:菊池 昌克)は、平成28年10月12日(水)、宇部市において、山口大学との共催で、「電波の安全性に関する説明会」を開催しました。この説明会は、電波の安全性に関する総務省の取組や、電波の性質、人体への健康リスクや電波の生体影響に関する国際機関での取組などについて紹介し、電波の安全性に関する正しい知識と理解の普及を図ることを目的として開催したものです。
講演は、電気通信大学産学官連携センター客員教授 ・ 名古屋工業大学名誉教授の藤原 修氏から、「電波の人体に及ぼす影響と安全性 〜 電波防護指針の考え方と根拠 、検証〜」と題して、行われました。
講師からは、機器の正常動作を担保するための非意図的な放射妨害波(漏洩電波)の規制と意図的電波を含む電磁波に対する人体防護ガイドラインを比較しながら、両者の相違を解説、携帯電話のペースメーカーへの影響問題を契機に機器と人体の安全性が問題となったことから、医療機器のEMC(注)規格化、その研究事例について、お話がありました。
説明会には、通信事業者、通信工事関係者、行政機関や大学関係者等87名の参加があり、熱心に聴講されました。
中国総合通信局では、電波の性質や健康への影響などについて正しい理解を深めていただくため、今後も説明会の開催を予定しており、平成29年2月には、主に医療関係者を対象として、医療機関における適正な電波利用環境の確保に関する説明会を、広島市で開催する予定です。
(注)EMC・・・・・動作中に他の機器や人体に悪影響を及ぼす電磁妨害を発生させず、かつ、他の機器が発する電磁波などの影響を受けない機能のこと。電磁両立性。
<講演資料>
・電波の人体に及ぼす影響と安全性【5.6MB】
PDF版はこちら【328KB】
連絡先 電波利用環境課 /電話:(082)222−3311 |