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広島市で「電波の日・情報通信月間 記念講演会」を開催
<獺祭(だっさい)×ICT地方創生、その先へ>

  平成29年6月1日、中国総合通信局(局長:菊池 昌克)は、広島市(市長:松井 一實)及び中国情報通信懇談会(会長:苅田 知英)との共催で、合人社ウェンディひと・まちプラザ(広島市)において「電波の日・情報通信月間」を記念した記念講演会を開催し120名が聴講しました。
  冒頭、中国情報通信懇談会の相原玲二運営委員長(広島大学副学長)から挨拶があり、新規会員の加入促進や効果的なイベント開催の観点から講演会を開催する運びとなった旨挨拶がありました。
  講師に、日本酒「獺祭(だっさい)」の製造で国内外を問わず有名な、旭酒造株式会社代表取締役会長 桜井博志氏を招き、杜氏の経験等に頼らず、センサー技術の導入や蓄積データのクラウド化により、ICTを活用した日本酒造りの見える化を行ったお話や、モノ作りの観点からのIoT活用方法や体験談等を披露していただきました。
  30余年前、桜井氏が社長に就任した時、業界の売り上げはピーク時の3分の1に落ち込んでおり、山間部の過疎地で、県内産の酒造用米が入手できず、杜氏も離職していく中、米の調達や販売に関して県外市場へ活路を見出されました。
  以降、とことん「美味しい酒造り」にこだわる中、センサー技術の導入により真冬の気候を夏にも再現し、年間を通じた醸造体制の確立と潜在コストの低減を図ったことが功を奏したとのことでした。
  近年、同社は日本酒の文化的・歴史的役割も伝えながら、販路を世界に拡大していますが、生産量を安定的に確保するため、情報通信関連メーカーと組んで、クラウドシステムを使った酒造米栽培を試みるなど、業界の旧来の殻を破る革新的な取組も行っています。桜井氏は「企業は社会とともに存在するもの。」という信念で、お客様第一主義を堅持し今後も挑戦を続けていきたいという意欲を述べられました。
  中国総合通信局では、今後も中国情報通信懇談会と協力し、IoT・ビッグデータ・AI等のICT利活用の分野で、会員相互間のみならず、中国地方の自治体、大学、研究機関、ICT関連企業等との連携・交流の輪を広げてまいります。
 

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主催者挨拶:広島大学相原玲二副学長
(中国情報通信懇談会運営委員長)

講師:旭酒造(株)代表取締役会長
桜井博志氏

会場風景
 
連絡先
  総務課企画広報室/電話:(082)222−3445

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