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岡山市で「放送セミナー2017in岡山」を開催
< 4K・8K放送の魅力と視聴にあたっての受信環境について >

  中国総合通信局(局長:元岡 透)は、中国情報通信懇談会(会長:苅田 知英)、テレビ受信向上委員会との共催により、平成29年11月21日(火曜日)、2018年12月からBSや110度CSで始まる4K・8K放送の魅力を伝えるとともに、視聴にあたっての受信環境の整備について理解を深めるためのセミナーを岡山市で開催し、放送事業者、CATV事業者、電器店・工事店、自治体などから90名の参加がありました。
  講演Iでは、『4K・8K実用放送に向けた取り組み』と題して、NHK技術局 送受信技術センター 企画部 加藤 秀克 氏から、「4K・8Kの魅力は、4Kは現在のハイビジョン(2K)に比べて4倍の画素数、8Kは16倍の画素数で構成され、細部まで高精細な画質と大迫力の臨場感を楽しんでいただける。様々な伝送路で放送の4K・8K化が行われており、インターネット経由では4Kコンテンツを配信するサービスも開始されている。BSや110度CSでは、2016年8月にNHKが、同年12月にA-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)がBSによる4K・8K試験放送を開始し、2017年4月にA-PABが左旋偏波による4K試験放送を開始し、2018年12月の4K・8K放送を目指して準備が進められている。今後、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の数多くの中継が4K・8Kで放送され、多くの視聴者が市販のテレビで4K・8K番組を楽しんでもらえるよう、4K・8Kを推進していきたい。」とお話しがありました。
  講演IIでは、『“スーパーハイビジョン”時代の衛星放送ホーム受信システム』と題して、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)受信システム事業委員会 委員でマスプロ電工株式会社の 勝永 瑞樹 氏から、「4K・8K衛星放送の受信には左旋偏波に対応したBS・110度CS右左旋対応アンテナが必要となる。また、ブースター、分配器、壁面端子、分波器などもアンテナ出力信号の3,224MHz伝送に対応した機器が必要となる。そのため、2018年の放送開始以前に既設住宅内設備の改修、または新築住宅に設備を設置する場合、伝送路の減衰量を確認しておくことが大切である。」とお話がありました。
  講演IIIでは、『ケーブルテレビ業界の取り組みと番組紹介 』と題して、株式会社倉敷ケーブルテレビ 放送制作部 部長 堀川 久志 氏から、「CATV業界初の全国統一編成による4K放送「ケーブル4Kチャンネル」を2015年12月1日より開始している。全国82事業者が参加しており、4K生中継、単作・シリーズ番組など600本余りを制作・放送している。4K番組制作により、ケーブルテレビの未来像・可能性の発信、地域の高品質なコンテンツを通じた地域創生・社会貢献のための取り組みを行っている。」とお話がありました。
  最後に、地元テレビ局からは、山陽放送株式会社 編成事業局 編成部長 竹澤 徳昭 氏が『放送局のビジネスの現状』を、岡山放送株式会社 経営企画部長 兼 社長室長 清野 文昭 氏が『商業施設内テレビ局「haremachiTV」』を、テレビせとうち株式会社 編成局編成部 湯浅 敦士 氏が『ローカルコンテンツの拡大』をそれぞれテーマに、地域貢献している各社の取り組みを紹介していただきました。
  また、会場内では、8Kテレビの機器展示・実演も行われ、参加者に8Kテレビの魅力を体感していただきながら、寄せられた熱心な質問等に担当者が答えていました。
  中国総合通信局では、今後も4K・8K放送の普及に資する施策を推進してまいります。

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セミナーの模様

セミナーの模様

8Kテレビの機器展示・実演

8Kテレビの機器展示・実演

連絡先
  放送部放送課/電話:082-222-3382

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