放送受信障害

1 テレビの受信不良の見分け方と対処方法

 放送を受信するためには、個別アンテナか共同受信アンテナ(山間部やビル影などにより、個別アンテナで受信ができない場合や集合住宅等に設置)が使用されていますが、ケーブルテレビにご加入されている場合もあります。
テレビの映りが悪くなったときは、まずは、個別アンテナで受信しているご近所や同じ共同受信アンテナを利用しているお宅の受信状況とご家庭のテレビを比較してみてください。
 ご近所が異常のない場合は、ご自宅のアンテナやアンテナ線の点検を行ってください。また、テレビ本体に問題がある場合もありますので、アンテナ等の点検で良くならない場合は、お買い求めの電器店等にご相談ください。
共同受信アンテナやケーブルテレビでテレビをご視聴の場合は、まずは、共同受信アンテナの管理者やケーブルテレビ会社に相談してください。
 ご近所も同じ症状がみられる場合は、受信障害が発生している可能性もあります。
 受信不良の詳しい見分け方は、「テレビ元気ですか(受信環境クリーン協議会)」PDFをご参考願います。
 ご自身で確認できない場合や受信障害と思われる場合は、お問い合わせ先までお電話ください。

2 700MHz帯を使用する携帯電話基地局開設に伴うテレビ受信障害

 地上デジタル放送の完全移行によって空いた700MHz帯の周波数の一部は、携帯電話に割り当てられており、この周波数を使用する帯携帯電話基地局の周辺では、各戸のテレビアンテナに設置されたテレビ信号を増幅する装置(受信ブースター)の動作不良等により、映像が乱れたり、全く視聴できなくなったりすることがあります。
携帯電話事業者からなる「一般社団法人700MHz利用推進協会」では、こうした受信ブースターの改修等の対策工事(無償)を進めています。
 お住まいの地域でテレビ受信への影響が想定される場合には、事前に本協会より、受信障害対策工事のお願い等の周知(チラシの配布)がありますので、ご理解、ご協力をお願いします。
 詳細については、こちら(総務省ホームページ)をご覧ください。

3 電波の異常伝搬によるテレビの受信障害(鳥取県及び山口県の一部地域

 「島根県・山口県」の一部地域において、春から秋頃までの間、電波の異常伝搬(フェージング現象)によって外国の放送波が到来して混信が起こり、テレビの受信障害が発生することがあります。
 受信障害の詳細については、こちらをご覧ください。

4 テレビ受信ブースター等の不具合による携帯電話への影響

 テレビの受信ブースターやアンテナケーブルの不具合などによって不要な電波が輻射され、携帯電話が途切れたり、つながりにくくなったりするなど、携帯電話の利用に支障が生じる場合があります。
 中国総合通信局では、こうした携帯電話への妨害をなくすため、ご家庭への調査等を行っておりますので、ご理解、ご協力をお願いします。
 詳細については、こちらをご覧ください。

5 風力発電施設による放送受信障害

 我が国では、「第5次エネルギー基本計画」が平成30(2018)年7月3日閣議決定され、2050年までに再生可能エネルギーの主力電源化を目指しています。中国地方においても、風力発電事業者による風力発電施設の設置計画が進められています。
 一方、これらの風力発電施設の建設により地上デジタル放送への影響が懸念されています。地上デジタル放送の放送中継局間や放送中継局から各家庭に届く電波(放送波)が、風力発電施設の風車等により遮断されることなどが原因で広範囲にわたり受信障害が発生し、テレビが映らなくなるおそれがあります。

風力発電施設と放送中継局の設置場所

 放送中継局の設置場所は、風力発電施設が計画される立地と同様、山岳・稜線上に建設される例が多く、また、一般の住居・集落に比べて目立ちにくいため、風力発電施設の建設時に見落とされる場合が考えられます。

想定される中継局等への障害事例

  •  風車が回転することにより放送波を断続的に遮断することから、テレビの画像ノイズ(ブロックノイズ)が断続的に発生します。ひどい時には、真っ暗(ブラックアウト)になります。
  •  図のように放送中継局Aから放送中継局Bとの間に風車群が設置された場合、放送中継局B以降の放送中継局Cでも放送に影響します。
  •  放送中継局への影響は、風力発電施設が山頂・高台等へ設置される場合、発電の規模に関係なく影響を及ぼす可能性があります。

中継局等への障害事例

【救済方法】
 風車群建設の詳細な事前検討を実施し、地上デジタル放送中継局間の電波を遮蔽しない位置に風車群を建設する。

(注)風車群が洋上の場合、離島などへの中継を遮蔽する場合があります。

風力発電施設の計画に当たってのお願い

 風力発電施設の建設の計画に当たっては、放送中継局等の設備が周囲にないかご確認いただくとともに、建設計画を具体化する際には地域の放送事業者又は中国総合通信局にお問い合わせ願います。

※受信環境クリーン協議会

 受信環境クリーン協議会は、電気的原因などによる放送など無線通信の受信障害の防止を図り、もって電波利用面における公共の福祉を増進することを目的に設立された任意団体です。
 中央協議会の下、全国11ブロックごとに地方協議会が組織されており、中国地方では、国の地方機関、地方公共団体、放送・通信事業者、企業・関係団体等からなる中国受信環境クリーン協議会(事務局:中国総合通信局)が、放送受信障害防止に向けた周知・啓発活動等を行っています。

 受信環境クリーン協議会の詳細については、こちら(同協議会ホームページ)別ウィンドウで開きますをご覧ください。

 また、毎年中学生を対象とした「受信環境クリーン図案コンクール」を開催しています。なお、入賞作品は。「放送受信障害防止」の取組の一環としてNHK及び民間放送各局の放送や中国地方のNHK放送局ギャラリー等の作品展で紹介されています。
「令和5年度(第56回) 受信環境図案コンクール」の中央協議会及び中国協議会の入賞作品は以下をご覧ください。
 第56回全国協議会入賞作品PDF
 第56回中国協議会入賞作品PDF

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