業務用無線

タクシー事業用

 車両の効率的な運行管理による事業経営の効率化を図るため、中国地方のタクシー事業者の大半は、タクシー事業用の無線局を開設しています。
 タクシー無線の通信システム形態としては、複数のタクシー事業者が同一場所に基地局を開設し共同利用する集中基地局方式と、各々の本社(営業所)に基地局を開設する分散基地方式があり、集中基地局は、広島集中基地局及び岡山集中基地局の2カ所があります。
 また、運行車両の現在位置等の把握は、タクシー事業における配車効率の大幅な向上と、タクシー利用者へのサービス向上につながることから、基地局と陸上移動局(タクシー)との間で音声による相互通信に使用している移動無線を利用して、運行中の車両の番号及び位置、活動状況などが通信所(運行管理センター)で把握できるAVM(Automatic Vehicle Monitoring System:車両位置等自動表示システム)の導入が進んでいます。
 そのほか、最近では、車両位置の測定精度が高く、車両の位置、速度及び進行方向などを地図画面に表示できるGPS(Global Positioning System:全世界的な測位システム)方式のAVMシステムの導入が進んでいます。
 なお、タクシー無線は、アナログ周波数の使用期限は平成28年5月31日までとなっています。

▼タクシー無線のシステム概要(集中基地方式)
タクシー無線のシステム概要イメージ

各種業務用

 新聞事業用、銀行用、地方鉄道用、警備保障用等、専用波が割当てられている業種は、周波数をほぼ専用的に使用できるため通信が輻輳することが少なく有効に利用されています。
 これら以外の業種については、150MHz帯及び400MHz帯の周波数が割当てられていますが、同一周波数を多数の免許人で共用することになるため、特に都市部においては通信が輻輳し、無線局の運用に支障を生ずる場合もありました。
 しかし、近年においては都市部を中心にMCAシステムが導入されたことにより、改善が図られてきています。
 私企業における電波利用の形態は、近年多様化しており、特に最近では、データ伝送や同報通信を含む通信系などの新しいニーズが出てきています。

お問い合わせ先
無線通信部 陸上課
TEL:(082)222-3370(受付時間:8:30〜12:00・13:00〜17:15)

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