報道資料
令和元年10月3日
中国総合通信局
三原市で通信や放送の確保を目的とした訓練を実施
〈広島県総合防災訓練において情報伝達訓練等に参加〉
中国総合通信局(局長:本間 祐次)は、令和元年10月6日(日)に広島県三原市で実施される「令和元年度広島県総合防災訓練」において、地元自治体やケーブルテレビ、企業との連携により、情報収集及び通信・放送の確保に係る合同訓練を実施します。
なお、訓練会場では、災害時に中国総合通信局が自治体等へ貸与する「臨時災害放送局機器」、「災害対策用移動電源車」及び「災害対策用移動通信機器」等の展示を行います。
1 日時
令和元年10月6日(日) 13時30分から16時
2 会場
尾道糸崎港貝野地区(広島県三原市和田沖町)
3 訓練内容
【長距離無線中継システムによる災害状況情報伝達訓練】
公衆通信網が途絶している想定の下、訓練会場内で行われる土砂災害対応訓練や洪水対応訓練において、富士通株式会社、株式会社富士通ゼネラル、三原市消防本部及び三原テレビ放送株式会社の協力を受け、長距離無線中継システム(公共ブロードバンド移動通信システム(注1))の中継により、現地に設置された災害対策本部へ画像伝送を行い、被災状況や救助活動の状況について確認を行います。
- (注1)公共ブロードバンド移動通信システム:専用に割り当てられた無線周波数帯を使用しているため混信が少なく、2機(1対向)での使用時に見通しで約25キロメートル程度の長距離伝送を実現。さらに、中継することにより、伝送距離の延伸が可能で、映像、音声、データを統合して伝送することができる。
【通信・放送確保のための電源供給訓練】
災害対策用移動電源車からNHK広島拠点放送局所有の非常用送信車両(通称「Eカー」(注2))や三原市に貸与した災害対策用移動通信機器に電力供給を行う訓練を行います。このEカーへの電源供給訓練は、中国管内では初めて行います。
なお、本訓練でのEカーからの電波発射は行いません。
- (注2) 地震等の災害により中継放送所設備が被災して機能が停止した場合、Eカーが被災地に出向して放送を確保するものです。Eカーは、テレビまたはFM放送用の電波発射が可能です。
4 主な展示機器
(1) 臨時災害放送局機器
被害を軽減するために役立つことを目的として、災害発生時に、地域住民へ被害情報、避難情報等を提供するため、地方公共団体等が臨時かつ一時的に開設するFMラジオ放送機器です。。
この臨時災害放送局は、昨年7月の豪雨災害において広島県熊野町及び坂町で開設され、被災者へのきめ細やかな情報提供に役立てられました。
(2) 災害対策用移動電源車
災害時の通信及び放送の迅速な確保を目的として、電気通信設備又は放送設備へ電力供給を行うための発電機を搭載した中型電源車。
(3) 災害対策用移動通信機器
被災地における救援・救護活動、応急・復旧活動等、現場での連絡手段確保を目的とした簡易無線機、MCA用無線機器、衛星携帯電話。
【参考資料】
「長距離無線中継システムによる災害状況情報伝達訓練」及び「通信・放送確保のための電源供給訓練」
<参考情報>
○ 広島県総合防災訓練
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/4/bousaikunren.html
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