北海道の情報通信(北海道総合通信局)
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平成20年10月16日発表

ユビキタス特区における実験試験局の免許

− 世界最先端の無線アクセス技術の導入に向けた実証実験に利用 −

   北海道総合通信局(局長 大矢 浩 (おおや ひろし))は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(代表取締役社長 山田 隆持 (やまだ りゅうじ))から申請のあった実験試験局に対して、本日(平成20年10月16日)、免許を付与しました。

この「実験試験局」は、平成20年1月に総務省が創設した「ユビキタス特区」に決定された札幌市における対象プロジェクトである「3.9G(LTE:Long Term Evolution)移動通信システム」の実証実験のために開設するものです。
   株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモでは、現在のシステム(第三世代移動通信システム)をさらに進化させた「Super3Gシステム」の実験システムを構築し、世界最先端の無線アクセス技術の導入に向けて、実際にフィールドにおいて高速データ伝送特性評価などの実証実験を平成21年度末までを目途に行う予定です。

なお、免許の概要は以下のとおりです。

申請者 名称 : 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
住所 : 東京都千代田区永田町2-11-1
項目 移動しない局 移動する局
無線アクセス方式 OFDMA(注1) SC-FDMA(注2)
周波数及び空中線電力 1.5GHz帯  10W 1.5GHz帯  0.25W
局数 1局 2局
設置及び常置場所 札幌市中央区

(注1)  OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)
直交周波数分割多元接続 : 複数の利用者がサブキャリア共有し、それぞれの利用者にとって最も伝送効率のよいサブキャリアを割り当てる技術を活用した、周波数の利用効率を向上させる無線アクセス方式。

(注2)  SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)
シングルキャリア周波数分割多元接続 : 従来のシングルキャリア方式とFDMA方式を組み合わせたハイブリッドの無線アクセス方式。

「実験の構成」

実験の構成イメージ図

・ 「Super3Gシステム」を構築することにより高速データ伝送、ハンドオーバ機能等を検証

<参考>

「実験試験局」
   科学若しくは技術の発達のための実験、電波の利用の効率性に関する試験又は電波の利用の需要に関する調査を行うために開設する無線局であって、実用に供しないもの(放送をするものを除く。)をいいます。

「ユビキタス特区」
   総務省では、「ICT改革促進プログラム」(平成19年4月20日)及び「ICT国際競争力強化プログラム」(平成19年5月22日)に基づき、平成20年1月に「ユビキタス特区」を創設しました。
   「ユビキタス特区」では、新たな価値創造につながる、固定通信、移動通信、コンテンツ及びアプリケーションが融合・連携したサービスの開発、実証実験等を実施します。

「3.9G(LTE : Long Term Evolution)移動通信システム」
   株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモなどの携帯電話事業者が採用している第三世代移動通信システムの一つであるWCDMA方式の高速通信規格(HSDPA)の通信速度下り最大14.4Mbps、上り最大2Mbpsをさらに進化させるもので、下り最大100Mbps、上り最大50Mbpsの高速通信の実現を目指しています。
   国内では、世界に先駆けたLTE技術の商品化に向けて携帯電話事業者が開発を進めており、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモでは「Super3Gシステム」として構築し、導入に向けた実証実験を行っています。

【本件報道発表に関するお問い合わせ先】
連絡先 : 無線通信部 陸上課
電話 : 011-709-2311(内線 4642)



copyright(c) Hokkaido Bureau of Telecommunications

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