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報道資料

平成29年3月1日
北海道総合通信局

RTK−GPSの基地局を岩見沢地域の研究会に全国で初めて免許

−農業のICT化の推進、生産性の向上に貢献−
  北海道総合通信局(局長 中道 正仁(なかみち まさひと))は、本日、いわみざわ地域ICT農業利活用研究会(会長 西谷内 智治(にしやうち としはる))から申請のあった基地局に全国初の免許を付与しました。

  本基地局は、農作業で必要なトラクター等作業機の運用自動化を目的にしており、GPS補正信号を送信するため岩見沢市が整備した無線設備を、管理・運用する同研究会に対し免許付与したものです。

申請者 設置場所 周波数帯
【免許の概要】
いわみざわ地域ICT農業利活用研究会 岩見沢市(大願、上幌向、栗沢) 350MHz帯10波中  各1波

  従来、運用していた「簡易無線局」では限られたチャンネルを複数の使用者で共用するため、都市部等ではふく輳し、農作業に支障をきたすおそれがありましたので、新たに地域ごとに周波数の占有利用が可能な周波数を10波確保しました。
  今回の免許では、この周波数を割り当てることにより、ふく輳の問題を解消し、さらに申請者が事前に行ったニーズ調査結果を反映して、送信場所の見直しも行ったことから、トラクター等作業機の安定した運用が可能となります。
  今般の免許により岩見沢地域の農業のICT化が推進され、省力化と生産性の向上に大きく寄与するものと期待されています。
  なお、この周波数帯を利用したRTK−GPSの業務用無線基地局としての免許は、全国初めての事例であり、今後、北海道内はもとより全国へ普及が広がっていくものと思われます。

<参考>

  RTK−GPSとは、GPS(全地球測位システム)の補正信号を基準局から送信することにより、受信側での誤差を数センチ程度とする測位方式。
  それにより農業分野ではトラクター等作業機を自動で運用することが可能になり、作業者の技量にとらわれること無く効率的に運用することができます。無人での運用の実験も行われています。
  また、この技術は農業以外の除排雪、土木工事などの分野でも利用が検討されています。


連絡先
■本報道資料に関する問い合わせ先
無線通信部 陸上課
電話:011-709-2311(内線4642)

【別図】送信エリア図

送信エリア図

国土地理院ウェブサイト別ウィンドウで開きます地図を加工していわみざわ地域ICT農業利活用研究会が作成

  1. 大願
  2. 上幌向
  3. 栗沢

※このエリア図はイメージであり、実際に使用の可否を保証するものではありません。

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