平成24年7月10日up
北海道総合通信局は、本年度、地下街等における携帯端末向けマルチメディア放送の効率的な送信システムに関し調査検討を行うにあたり、6月21日に第1合同庁舎会議室において、第1回の調査検討会を開催しました。
アナログテレビ放送の跡地を利用した携帯端末向けマルチメディア放送が、札幌市においても本年度内にサービスが開始される予定となっています。本調査検討は、積雪寒冷地の同市において地下街等の生活空間が他都市に比べ重要であるという観点から、地下街等においても同放送を良好に受信するために必要な送信システムの技術的条件について調査検討を行うものです。
検討会では、まず、委員の方々がそれぞれ自己紹介を行った後、互選により東海大学巣 生物理工学部 生体機能科学科 特任教授の上瀧 實(こうたき みのる)先生が座長として選出され、次に、委員の方々にマルチメディア放送について理解を深めていただくため、株式会社mmbi取締役経営企画部長の石川氏及び株式会社ジャパン・モバイルキャスティング技術企画部長の北川氏から携帯端末向けマルチメディア放送の概要説明をしていただきました。
概要説明に続き、事務局から調査検討項目及び全体スケジュールが提案されました。検討項目の討議では活発な討議が行われ「時間帯によりシャッターが開閉するので電波伝搬測定を行う際にはそのことも考慮すべきである」「地下街において電界強度を測定する際は、携帯端末の利用実態を考慮した測定点の高さ等による検証が必要」等、各委員から検討項目を補強する意見・質問が様々な角度より述べられ、今後の調査検討会に活かしていくこととなりました。
本調査検討会は、今後、平成25年3月31日までに6回(予定)程度検討会を開催し、検討結果を取りまとめた上で報告書を作成することとしています。
なお、来年の1月頃には一般の方々を対象とした公開実証試験を行う予定としております。
会 場 全 景
検討会開催あいさつ
北海道総合通信局長 大久保 明
座長に選出された東海大学 上瀧 氏
概要説明
株式会社mmbi 石川 氏(左)
株式会社ジャパン・モバイルキャスティング 北川氏(右)