電波の安全性に関する説明会
− 身近な電波と安心な暮らしを考える −
平成25年9月30日up
北海道総合通信局は、8月29日、旭川市内において、携帯電話の普及など、電波利用が身近になっているなか、安全で安心な電波利用環境の実現に向けた総務省の施策や電波の性質、人体に与える影響を理解していただくことを目的に、旭川市内において、「電波の安全性に関する説明会」を開催しました。
はじめに、北海道総合通信局 櫻庭電波監理部長から「電波の安全性に関する総務省の取り組み」として、より安心して安全に電波を利用できる環境を確保するため、電波の安全性に関する「調査・研究」、「指針の策定・制度化」、「国際的な連携・協力」、「情報の提供」について説明しました。
次に北海道大学 大学院情報科学研究科 名誉・特任教授 野島 俊雄氏から「電波の性質と安全性について − 基本事項と研究例 −」と題して、「電波の性質と生体作用の基本」について、自身が行った調査研究例として、「マイクロ波と活性酸素ならびに電車・エレベータ内等での携帯電話使用問題」について説明いただきました。
また、国際がん研究機関(IARC)の発がん性評価及び世界保健機関(WHO)の見解、各国機関の見解について電磁波工学の立場からの説明をいただきました。
引き続き、京都大学 生存圏研究所 生存圏電波応用分野 特定教授 宮越 順二氏より「電波と健康 − 研究の現状と国際動向 −」と題して、電波の健康への影響について、これまで報告されてきた「細胞実験」、「動物実験」ならびに「ヒトの疫学研究」に関して、評価研究の概要を説明いただき、さらに、国際がん研究機関(IARC)が実施した電波の発がん性影響評価の流れと結果を医学的な立場から説明いただきました。
今回は、医療、行政、一般など多方面から多くの参加があり、説明会の最後には、「青少年の健康被害防止のため携帯電話使用禁止を法で義務づけている国があるが、その実態は?」「世界各国での電子レンジの使用実態は?」「電磁波の疫学的影響は?」等講師への質問が多数出るなど関心の高さがうかがわれました。
北海道総通局 櫻庭電波監理部長
北海道大学 野島名誉・特任教授
京都大学 宮越特定教授
参加の皆様は熱心に聴講されました。
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