北海道総合通信局は、平成30年2月6日(火曜日)、旭川市において、旭川市及び一般財団法人 旭川産業創造プラザとの共催により「IoT入門セミナー in 旭川」を開催しました。
本セミナーは、業務改善やコスト削減、新たなビジネス創出のツールとして期待されている”IoT”を、企業がどのように導入し、活用すべきかを基本から学べるもので、当日は、IoTに関心のある企業等の担当者37名の参加がありました。
セミナー前半は、IoTの基礎知識や導入効果をはじめ、具体的な活用事例や、IoTを導入するにはどのような機器や通信技術が必要となるか等を学びました。特に「LPWA」注といった最新技術に関する説明に対し、多くの参加者が感心を寄せていました。
セミナー前半の説明模様
後半は、旭川市内でITサービス事業を展開している「株式会社冨貴堂(ふうきどう)ユーザック」から、事例紹介がありました。 数年前に実証を行った「農業ハウスセンサー」について、同社の本田 和行(ほんだ かずゆき)社長から「この実証では、トマトハウスの温度、湿度などの環境に関する状況を遠隔で監視した。当時は、通信の不安定さや、多額の経費が必要となる等、いくつかの問題点があったが、「LPWA」注の出現で、低コストで安定した通信が可能となり、今後、このセンサーの普及、拡大が期待できる。」との説明がありました。
株式会社冨貴堂ユーザック 事例紹介
その後、参加者がいくつかのグループに分かれ、IoTの活用策について議論するワークショップを行いました。各グループは、業務上発生している課題に対し、どのようなIoT活用策が有効か等についてディスカッションし、自社でのIoT導入の可能性について模索していました。
注:LPWAとはLow Power Wide Areaの略で、少ない消費電力で長距離・広域通信が可能になる無線通信技術のこと。主にセンサーからのデータ取得に使用されており、コストも低いことからIoT普及に向けた技術として注目されている。
グループディスカッションの様子
今回のセミナーは、平成29年9月の札幌に引き続き開催しました。北海道総合通信局は、今後も、同様のセミナーを道内各地で開催する予定です。