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「ロボット農業の高度化のための調査検討会 成果発表セミナー」を開催

平成30年4月13日up

  北海道総合通信局は、「ロボット農業の高度化のための技術的条件等に係る調査検討会」の成果発表と、これからのスマート農業の普及促進を目的として、3月28日(水曜日)、札幌市内で「ICT/IoTで切り拓く北海道農業の未来」と題してセミナーを開催しました。
  当日は、農業関係者、企業、自治体、一般の方など、約150名の参加がありました。

 

セミナーの様子

<セミナーの様子>

第1部

  第1部は「ロボット農業の高度化」をテーマに、座長の北海道大学大学院農学研究院ビークルロボティクス研究室 准教授 岡本 博史(おかもと ひろし)氏を始め、調査検討会の委員3名の方々から調査検討会での検討成果について報告いただきました。

  報告の中で、今回の調査検討会ではRTK-GNSSシステムを利用して自動走行を行うロボットトラクターに対して、より安定した走行を実現するために必要となる位置補正情報データを送信する無線システムに今後求められる技術的な条件を検討し、将来の完全無人化に向け、トラクターの状態を監視するためにトラクターからのデータを収集する無線システムや、緊急停止等を行うための制御信号の伝送に用いるために最適な無線システムの検討を行ったことや、圃場の各種情報データの伝送に適する無線システムの検討も行い、実用化に向けた課題等を取りまとめたことについて説明がありました。

第2部

  第2部は「スマート農業の取組事例」をテーマに、最初に農業現場の最前線で農業ICTの導入に携わっているNTTグループの2名のアグリガールから、プレゼンテーションで事例を紹介していただき、 続けて「スマート農業への期待」と題したパネルディスカッションを行いました。
  パネルディスカッションでは、調査検討会の委員でもある株式会社スマートリンク北海道 常務取締役 小林 伸行(こばやし のぶゆき)氏をコーディネーターに、5名のパネリストによるスマート農業と北海道農業の未来について議論を行いました。
 
アグリガール

<アグリガールのお二人>

  その中で、人的コストの削減、農作業の進捗状況や作物の生育状況の一元管理を実現するスマート農業は、様々なICT/IoT技術により既に実現しており、それらを利活用するには、圃場の超高速ブロードバンド化を実現する通信基盤が必要不可欠であると提言がありました。
  最後に、それらの基盤整備には、行政の役割、行政と農業者の連携を維持する地域体制作りが、今後のスマート農業の実装を推進し、北海道、日本のみならず世界を視野に入れたスマート農業の発展に資するものであり、大きな期待が寄せられているとのまとめでディスカッションは終了しました。
 
パネルディスカッション

<パネルディスカッションの様子>

  北海道総合通信局は、今後も農業関係者の方々の様々なご意見をお聞きしながら、当局の施策である農業ブロードバンド「ABB150」を推進し、「強い北海道農業」の実現と農業分野における電波の有効利用を一層促進して参ります。

<関連報道資料(北海道総合通信局)>
     ■ 「ロボット農業の高度化で、省力・効率化を実現へ」(平成29年8月30日付)別ウィンドウで開きます
     ■ 「ICT/IoTで切り拓く北海道農業の未来」開催(平成30年3月9日付)別ウィンドウで開きます

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