平成31年3月29日(金曜日)、当局藤本(ふじもと)局長は、平成30年北海道胆振東部地震・ブラックアウトの教訓を踏まえ、陸上自衛隊北部方面隊の田浦(たうら)総監と、災害時等における相互協力に関する協定に署名しました。
この協定は、災害が発生し又は発生する恐れがある場合に、当局と陸上自衛隊北部方面隊が相互に協力して、通信・放送手段の確保に向けて迅速かつ円滑な災害対応を行うものであり、総合通信局と陸上自衛隊で協定を締結するのは全国で初めてとなります。
当局は、風水害等のあらゆる非常災害の発生時に、被災自治体に対して、災害対策用支援機材をプッシュ型で支援しています。
平成30年9月6日(木曜日)に発生した平成30年北海道胆振東部地震・ブラックアウトの際には、厚真町、むかわ町、安平町などの自治体に、移動電源車、衛星携帯電話や簡易無線機を貸与し、臨時災害放送局の開設を支援したほか、ポータブルラジオの配布を行いました。
今回締結した協定により、甚大な災害被害が発生し、当局によるこれら支援機材の搬送が困難な場合であっても、陸上自衛隊北部方面隊のヘリコプターや車両等により搬送することが可能となり、被災した自治体の通信の迅速かつ円滑な確保に繋がるものです。
今後、当局と陸上自衛隊北部方面隊は、災害発生時における相互協力が円滑に行えるよう、情報交換や実践的な訓練を重ねていきます。