テレビジョン放送事業

テレビジョン放送の概要

テレビジョン放送とは

 放送法第2条で、「静止し、又は移動する事物の瞬間的影像及びこれに伴う音声その他の音響を送る放送(文字、図形その他の影像(音声その他の音響を伴うものを含む。)又は信号を併せ送るものを含む。)」と定義されるわが国のテレビジョン放送は、昭和28年2月1日、NHK東京テレビジョン放送が、同年8月に、初の民間放送として日本テレビ放送網がそれぞれ本放送を開始して始まりました。
 また、昭和35年9月には米国、キューバに次いで世界で3番目にカラーテレビ放送が開始されました。
 その後、技術革新に伴って、昭和57年12月には音声多重放送、昭和60年11月には文字多重放送が開始され、わが国のテレビジョン放送のサービスは、徐々に充実されてきました。
 さらに昭和61年12月からは、赤道上空36,000kmに打ち上げられた放送衛星(BS)からの電波を各家庭で直接、個別に受信する衛星放送がスタートし、また、本来は通信用として打ち上げられた通信衛星(CS)を利用したテレビジョン放送も平成4年4月に開始されました。
 現在は、地上放送と衛星放送の二本立てによるテレビジョン放送体系が確立されています。
 こうして発展してきたテレビジョン放送も、デジタル技術の発展に伴って、種々の高度なサービスが実現可能なデジタル放送への機運が急速に高まり、衛星放送のデジタル化を経て、平成15年(2003年)12月1日からは地上デジタル放送が開始されました。全てのテレビジョン放送(アナログ放送)は、デジタル放送に切り替えることとされ、平成23年(2011年)7月24日をもって、従来のアナログ放送は終了しました。
(地上アナログテレビジョン放送は、東北3県(岩手県、宮城県及び福島県)については、平成24年3月に終了。以下同じ。)

アナログ放送

 1953年に開始されて以来、平成23年(2011年)7月24日まで実施されていた従来のテレビジョン放送方式のこと。一般的には、現行のデジタル放送に対応する呼び方として使われています。

 テレビジョン放送は、当初は、モノクロ放送でしたが、その後の技術の発達に伴い、カラー放送、音声多重放送と、上位互換性を確保しながら発展してきました。

 衛星アナログテレビジョン放送では、放送としては最高画質を誇るハイビジョン放送も実施されました。

 平成13年(2001年)7月25日の電波法改正により、周波数資源の状況、デジタル技術の発展等を勘案し、わが国のテレビジョン放送は、10年間をかけて、アナログ放送からデジタル放送に切り替えることが決定され、平成23年(2011年)7月24日をもってアナログ放送は終了し、全てのテレビジョン放送がデジタル放送で行われることとなりました。

(平成23年3月の東日本大震災による甚大な被害に配慮し、岩手県、宮城県及び福島県については、電波法特例法により1年間を限度として地上アナログテレビジョン放送の終了期限を延長することが定められました。)

デジタル放送

 デジタル技術の発展により1990年代初頭に注目され始めた放送のデジタル化は、CS放送(通信衛星を利用した放送)においては1996年から、BS放送(放送衛星を利用する放送)は2000年12月から、すでにデジタル放送が開始されています。

 また、わが国では、平成15年(2003年)12月から、東京、大阪、名古屋の3大都市圏の一部で地上デジタルテレビ放送も開始され、順次放送エリアが拡大され、平成23年(2011年)7月25日以降は、衛星放送を含め全てのテレビ放送がデジタル放送により行われています。

 世界的に見ると、平成10年(1998年)、世界で最初にイギリスで地上デジタル放送が開始されました。現在は、アメリカ、ドイツ、イタリアなど世界20以上の国や地域で地上デジタルテレビ放送が実施されています。

 デジタル放送は、従来のアナログ放送に比べて、高画質、データ放送が可能なこと、マルチ編成が可能であること等に大きなメリットがあります。

 映像信号の圧縮技術によって、アナログ放送1チャンネル分の周波数帯域でデジタルハイビジョン放送を(標準画質なら3つの番組を同時に)送ることができ、限りある周波数の有効利用に寄与しています。

 地上アナログテレビジョン放送の終了によって空いた周波数帯は、携帯端末向けマルチメディア放送、携帯電話、高度道路交通システム(ITS)等に活用されます。

 従来のアナログテレビ受信機は、地上(・衛星)デジタル対応チューナー及びデジタル放送対応アンテナを追加することによって、デジタルテレビ放送を受信することが可能です。

 関東管内においてテレビジョン放送を行っている放送事業者は、別表のとおりです

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