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【関東総通】e−コムフォKANTO

平成29年3月13日
関東総合通信局

佐原国際文化に関する研究会を千葉県香取市で開催

 関東総合通信局は、関東ICT推進NPO連絡協議会、認定NPO法人江戸優り佐原まちづくりフォーラムと共催で2月17日(金曜日)に千葉県香取市において、佐原国際文化に関する研究会を開催しました。
 当日の模様について、主催者より報告がありましたので、ご紹介します。
 平成29年2月17日(金曜日)午後2時より香取市佐原の「甘味喫茶 ギャラリー いなえ」において、「佐原国際文化に関する研究会」を開催しました。当日は、地域の関係者を含め約40名の方々に参加を頂きました。

【開会挨拶】

 まず最初に主催者の認定NPO法人江戸優り佐原まちづくりフォーラムの椎名事務局長より、佐原は山車行事(昨年12月にユネスコ無形文化遺産に登録)や歴史的町並みなどの歴史的資源と豊かな食文化を活かし、市民協働による「まちづくり型観光」に取り組んでいます。また、成田空港に近い立地を活かしたインバウンド対応などにも力を注いでいます。このような中で、佐原ではグローカルな情報発信の在り方を更に強化してきたいことから、佐原国際文化に関する研究会を開催し、地域ぐるみで考えていきたいとお話されました。
 その後、共催の関東総合通信局情報通信部長 須田 秀晴氏、関東ICT推進NPO連絡協議会代表幹事 三木 哲也氏の挨拶があり、佐原のとても素晴らしいまちづくりに共感し、情報発信のあり方などについては本日の研究会で一緒に考えていきましょうと話されました。
 

(写真)左から椎名事務局長、須田部長、三木代表幹事

椎名事務局長 須田部長 三木代表幹事

【第1部】講演 「フードイノベーションプログラム」

 第1部は、イタリアのモデナ・レッジョ・エミリア大学のマッテオ・ヴィグリー教授から「フードイノベーションプログラム」と題して、世界各国で行われている「食」に関する様々な活動を「TRADITION(伝統)」と「INNOVATION(新たな価値の創造)」をキーワードにお話をいただきました。
 現在、佐原が行っている様々な大学との連携や市民協働による食を通じたまちづくりに対し、新しい価値を創造する大学や企業との連携について大変参考になるお話でした。
 特に企業との連携の在り方やグローバルなネットワークづくりについてのお話は参考になりました。

(写真) 左:講演するマッテオ教授、右:通訳の方により日本語に翻訳 
講演するマッテオ教授 通訳の方により日本語に翻訳

【第2部】意見交換会

 第2部では、佐原で活動をしている参加のみなさんとマッテオ先生の活発な意見交換が行われました。香取市国際交流協会の岡沢さんは、ボランティアガイドについての取り組みについてお話をされ、食によるおもてなしと外国人に対してのおもてなしについて議論を深められました。
 結いの会の小森さんは、食と文化をテーマにしたイベントなどを展開しているお話をされ、フードイノベーションを参考に新たな価値創造について議論が深められました。
  次に観光協会の小林さんは、佐原のまちの特徴としてある地域連携の難しさについてなどを語られました。マッテオ先生とはそのための解決策などについて深めることができ、改めて地域連携の重要性などを再確認することができました。
 最後に関東ICT推進NPO連絡協議会幹事の長友さんは、自身の活動と比較しながら、佐原のまちの地域連携に関するコメントや佐原の可能性についてまとめていただきました。

(写真)左:岡沢さん(写真右側)、右:小森さん(左側)、小林さん(右側)
岡沢さん 小森さん、小林さん
(写真)左:第2部の様子、右:中村氏による進行
第2部の様子 中村氏による進行

【第3部】交流会

 第3部は、佐原の特徴である旦那衆の代表とも言われている商工会議所の小森顧問が出席され、旦那衆という言葉にマッテオ先生は興味をもたれました。
 「旦那衆」という考え方が残る佐原の魅力に、新しい価値を見つけることができたことから、フードイノベーショングローバルミッションにおいて、ぜひ次年度は佐原でやりたいと話されていました。
 会場は、地域の旬の食材を使った素晴らしい和食のおもてなしの数々にみなさん舌鼓をうちながら、終始和やかな雰囲気の中、それぞれの立場やその視点から交流が図られました。
 6次産業化による地域活性がさらに注目されている中、マッテオ先生が推進する多面的かつグローバルな視点を生かしたフードイノベーションプログラムを学び、ディスカッションする中で、佐原の食や地域の文化を生かした新たな価値を創造するまちづくりのヒントをいただきました。
 また、この研究会ではイタリア語や日本語、英語でのディスカッションが行われたことにより、多言語で情報発信の重要性とICTの利活用による情報発信について考える良い機会となりました。
 

【講師紹介】

≪講師≫
モデナ・レッジョ・エミリア大学(UNIMORE)
Matteo Vignoli マッテオ・ヴィグノリー

≪講師プロフィール≫
 デザイン思考を軸にした研究、教育、ビジネスを通じて「未来を築く」ことを目指し、世界的に著名なレッジョ・アプローチの高等教育の場での実験を行っている。
 マスタープログラムやビジネススクールで教鞭をとり、グローバルな組織とのイノベーションプログラムに取組んでいる。
 UNIMOREの経営工学部助教、スタンフォード大学客員研究員。
 スタンフォード大学が創設したデザイン思考のME310/SUGER−40年以上に渡りイノベーションの為のデザイン思考の体験を提供するスタンフォード大学発の国際大学ネットワーク−のメンバーで、Challenge Based Innovationイニシアティブ@CERNの創設メンバーでもある。
 フード・イノベーション・プログラムのアカデミック・ディレクター、Future Food Institute理事、Future Food Ecosystemのグローバルリーダー
主催 認定NPO法人江戸優り佐原まちづくりフォーラム
共催 総務省関東総合通信局、関東ICT推進NPO連絡協議会
後援 佐原商工会議所
協力 NPO法人まちおこし佐原の大祭振興協会、香取市国際交流協会、NPO婆佐羅結いの会、佐原おかみさん会、NPO法人佐原アカデミア、プ ラットフォーム佐原、小森文化財団、まちおこし会社ぶれきめら、佐原・商たすきがけ事業協同組合、伊能忠敬翁顕彰会

連絡先
関東ICT推進NPO連絡協議会事務局
(総務省関東総合通信局 情報通信部 情報通信連携推進課)
担当者:道祖土、本郷
電話 :03-6238-1680 FAX :03-6238-1698
 

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