【関東総通】e−コムフォKANTO
平成29年12月19日
関東総合通信局
「多言語音声翻訳アプリ『VoiceTra』を活用した外国人観光客案内講座」を開催
関東総合通信局は、栃木市及び関東ICT推進NPO連絡協議会との共催で、平成29年11月28日に栃木市の「とちぎ蔵の街観光館」において「多言語音声翻訳アプリ『VoiceTra』を活用した外国人観光客案内講座」を開催しました。
本講座は、特定非営利活動法人(以下「NPO法人」という。)栃木県シニアセンターの協力を得て、栃木県における訪日外国人観光客とのスムーズなコミュニケーションを確保し、おもてなしの向上を図るため、総務省所管国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が中心に開発した「多言語音声翻訳システム無料実験用スマートフォンアプリVoiceTra(ボイストラ)」の使用方法を学び、実践しました。会場には観光ボランティアや自治体職員、関係者を含め30名ほどが熱心に耳を傾けて練習していました。
【開催の挨拶】
開催にあたり、冒頭、本講座の共催者である栃木市観光振興課長 癸生川(けぶかわ) 亘 氏から挨拶を行いました。癸生川課長からは、(1)訪日外国人観光客は5年連続で増加を続けており、2016年のインバウンド消費が3兆7,476億円となるなど、観光産業は他の産業に比べて突出した成長産業である(2)2020年には訪日外国人旅行者数4,000万人、訪日外国人旅行消費額 8兆円という政府目標が掲げられている(3)東京から京都・大阪といったいわゆるゴールデンルートと呼ばれる場所以外の観光地域への外国観光客の誘客は、地方創生に大いに寄与するものである(4)栃木市でも地域資源を生かした観光アプリなど様々な取組を検討している、など述べられた後、「2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、栃木市においても他の地域にはない観光資源を使って外国人観光客を呼び寄せ、地域の活性化につなげたい。本講座を契機におもてなしのスキルアップにつながることを期待している。」と発言されました。
冒頭、栃木市観光振興課長から挨拶
【趣旨説明】
その後、関東総合通信局情報通信連携推進課 道祖土(さいど)課長から、「多言語音声翻訳システムの更なる普及促進」と題して、(VoiceTra)の開発経緯やこれまで各地で行われてきた、鉄道事業者、地方公共団体、各種イベント、救急現場での取組事例、さらには民間での商用化の動向を紹介しました。
関東総合通信局情報通信連携推進課長から、VoiceTraの概要について講演
【タブレットの操作方法】
続けて、本講座の講師を務めるNPO法人栃木県シニアセンター高橋 功氏から、タブレットの操作方法、アプリのダウンロードの方法などの説明を受け、その後、アプリを使って基本操作を学びました。
タブレットの操作模様
【VoiceTraの操作方法】
続いて後半は、冒頭にVoiceTraの紹介動画を視聴いただいて使い方のイメージをつかんでいただいた後、NPO法人栃木県シニアセンター大沢 十八氏から、VoiceTraの基本的な使い方を説明しました。
VoiceTraは、スマートフォンやタブレットの画面上に「翻訳結果」を示すほか、正しく翻訳されたかどうかを確認するため翻訳結果をさらに自分の言語に翻訳し直した「逆翻訳結果」が表示されるといった特徴や、音声入力時は画面上のマイクに近づいて発話する、長文は翻訳失敗になりやすいので短く簡潔に話すといった注意事項などについて、ポイントを得た説明がなされました。
この後、各自で操作練習を経て、外国人講師として参加した栃木市在住のニコラス・ハリソンさんを交えて、外国人観光客を案内する場面を想定した会話の実践を行いました。
休憩を挟んで後半。VoiceTraの操作方法の説明模様
外国人講師を相手に外国人観光客を案内する場面を想定して実践。
【閉会】
講座を終了するにあたり、会場内で最後に感想を求めたところ、「これは便利」、「もっと早くから知っていれば良かった」、「早速使ってみる」といった声がありました。また、当日は、多くの報道機関が本講座の取材に訪れました。
本講座を終了するにあたり、NPO法人栃木県シニアセンター大沢代表理事からは、本日の講座の受講成果を是非活用していただきたいこと、栃木市はじめ、関係者の協力への謝辞を述べられ、本講座は終了しました。
主催:総務省関東総合通信局
共催:栃木市
関東ICT推進NPO連絡協議会
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