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【関東総通】e−コムフォKANTO

平成30年8月9日
関東総合通信局

「医療機関において安心・安全に電波を利用するために≪電波の安全性に関する説明会≫」
を開催しました(平成30年7月21日)

 総務省関東総合通信局(局長:黒瀬 泰平)は、公益社団法人神奈川県医師会、公益社団法人神奈川県病院協会、一般社団法人神奈川県臨床工学技士会、公益社団法人神奈川県看護協会の後援を受け、関東地域の医療機関における電波利用推進協議会と共催で平成30年7月21日(土曜日)に、神奈川県横浜市西区「ビジョンセンター横浜」において、「医療機関において安心・安全に電波を利用するために≪電波の安全性に関する説明会≫」を開催し、46名に参加いただきました。

開催概要

 近年、医療機関では、患者のバイタルデータ(血圧や脈拍、体温などの生体データ)を遠隔監視するための医用テレメータなど、電波を利用する機会が増大するなか、電波による医療機器への影響や通信障害が生じるなど、トラブルの増加が懸念されています。
 本説明会では、電磁波が医療機器に与える影響と対策方法などを「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」、「各種電波利用機器の電波が植え込み型医療機器等へ及ぼす影響を防止するための指針」等に基づき、電波の安全性に関して正しい知識を身につけていただく目的で開催しました。
 なお、本説明会は、「MDIC 認定制度」、「認定ホスピタルエンジニア」、「臨床ME専門認定士制度」の更新のためのポイントの付与対象となっています。 

電波の安全性に関する総務省の取り組み

 説明会では、「電波の安全性に関する総務省の取り組み」と題して、総務省関東総合通信局 田中 純一 電波監理部長から、ワイヤレスと家電との融合、地域活性化、医療分野への応用、環境問題への対応等の様々な新分野での電波利用が出現する中で「我が国における電波利用分野の拡大」がどのように生じているかについて説明しました。また、電波利用の普及・高度化に伴い、電波が人体や医療機器に与える影響への懸念が増大していることから、電波が人体に与える影響について安全基準や総務省における調査研究の実施状況、医療機関における電波利用についての指針等について説明を行いました。
 
下の写真:田中 純一 電波監理部長

医療機関において安心・安全に電波を利用するために

 続いて、「関東地域の医療機関における電波利用推進協議会」座長である、滋慶医療科学大学院大学 医療管理学研究科 加納 隆 教授から、「医療機関において安心・安全に電波を利用するために」と題して、携帯電話等の電波利用機器による医療機器への影響調査と使用指針等策定の推移についてご説明いただき、平成28年4月に公表された「医療機関において安心・安全に電波を利用するための手引き」のポイントについて解説いただきました。
 また、実際に病院等で発生した障害事例とその対策について具体的に図を示し解説していただきました。
 
下の写真:滋慶医療科学大学院大学 医療管理学研究科 加納 隆 教授

質疑・参加者アンケート

 説明後には質疑応答が行われ、「病院や外来の待合エリアなど、今の状況から、Wi-Fiの設置についての要求が多くあるが、医療機器との関係はどうか」や「ペースメーカなどの無線通信機能における電波法上の規則」などについて説明を行いました。
 参加者からのアンケートでは、「医用テレメータの課題(運用面)について初めて認識しました。」「テレメータについてはあまり気にしていなかったが、病院建築前から対策を練る必要があるなど、電波に関連して非常に重要であるという事が理解できたことは良かった。」など、高評価を得ました。また、約9割の方が「理解できた」「ほぼ理解できた」と回答されており、有意義な説明会となりました。
 
下の写真:講演会の模様

次回の予定

 関東総合通信局では、電磁波に対して不安に感じていらっしゃる方々に正確な情報を伝えるべく、10月に前橋市で電波の安全性に関する説明会を開催する予定です。

連絡先
総務省関東総合通信局
電波監理部電波利用環境課
担当:渡邉、金子
電話:03-6238-1800
 

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