《低廉化の4値FSK方式としては全国初》
総務省関東総合通信局(局長:高崎 一郎)は、埼玉県宮代町(町長:榎本 和男)から免許申請のあった移動系デジタル防災行政無線局に、低廉化の4値FSK方式としては全国初の免許を本日付で付与しました。
防災行政無線局は、市区町村役場が車載型や携帯型の無線設備を用いて情報収集・伝達を行う移動系システム及び役場から屋外の拡声スピーカーや家庭内の戸別受信機を結び、情報伝達を行う固定(同報)系システムがあります(構成図参照)。
当省では、周波数の有効利用を図るため、デジタル化への移行を推進していますが、移動系デジタル防災行政無線では、従来からのQPSK方式(*1)に追加し、4値FSK方式(*2)での周波数割当てが可能となったことから、同町からの免許申請に対し、新方式による免許を付与したものです。
4値FSK方式は、従来からのQPSK方式に比較し、低レート伝送となりますが、無線設備の回路構成が簡素、低消費電力、価格も低廉化、また、同一サービスエリアの運用でも無線設備の出力を低くおさえることが可能で、デジタル化の導入に大きく期待されています。
同町では、移動系と併せ固定(同報)系防災行政無線局の再整備も進行しており、3月までに無線設備の設置工事を終了し、運用を開始する予定です。
当省では、今後も防災行政無線のデジタル化に向けて、移行を推進します。