受信ブースタ障害

テレビ受信ブースターによる障害

障害の特徴

  • 特定チャンネルに障害が発生する。
  • テレビ画面が縞模様となり、複雑に変化し長時間連続的に発生する。
  • 発生源である受信者宅やその近くで、障害が強い場合は画面が白または真黒となり、音声もとだえることがある。
  • 長時間、長期的に連続して障害が発生する。

原因

テレビ電波の弱い地域や、マンションなど多くの世帯にテレビ電波を分配する場合に使用されるテレビ受信用ブースターの発信によるものが考えられます。
テレビアンテナの直下に箱が付いていることに気が付くことがあると思いますが、これが受信ブースターです。ブースターを通過したテレビ電波の一部が、何かの原因でブースターの入り口(入力側)に逆戻り(正帰還回路を形成)して発振(不要な電波)が発生するのです。この発振が妨害電波としてテレビアンテナ等から放射され、広範囲に障害を与えるのです。ほとんどの場合は、ご近所のテレビを妨害することが多いのですが、場合によっては重要な無線局に妨害を与えることがあります。

ブースターが発振する原因には、次のようなものがあります。

  • ブースター機器の故障
    最近の製品自体は性能が良いため故障することはほとんどないようですが、何年も設置した古いものは故障する可能性も高くなります。
  • 取り付けの不良
    いい加減な接続や、不慣れなコネクターの接続により風などで力が加わったときにケーブルがはずれかかることがあります。また、ステーが緩むことによりアンテナが倒れかかったり倒れたりすることによりケーブルがひっぱられ、接続が不良になります。
  • 老朽化
    屋根などに設置されたアンテナ等は、何年も風雨にさらされるため、雨水で腐食したり太陽からの紫外線で劣化することにより老朽化します。特にケーブルとの接続部分は腐食し接続不良になります。
  • 利得調整の不適正
    受信した電波を強くしようと、利得調整を最大にしがちですが、これが原因の一つになることがあります。テレビ画面を見ながら(適正位置に)調整し、必要以上に利得を上げないよう注意する必要があります。
  • フィーダー線の交差、束ね、接触など
    ケーブルを長く購入したため、あまりをループ状に束ねたり、無造作に絡めた状態にすると発振の原因となることがあります。余分は思い切って切断し、適正な長さにしておきましょう。
  • 接続の不適正
    75オームの同軸ケーブルで接続すべきものを、300オームのフィーダー線で接続するとミスマッチング(インピーダンスの不整合)を起し発振の原因となります。 時々は屋根を見上げて、アンテナ・ブースターの状態確認を!

防止方法

  • アンテナの設置不良による場合
    入出力フィーダーに誤った配線や配線の引き回しが無いか点検する。
    フィーダーをマストに巻き付けるなどして配線すると、発振する場合があるので、インシュレーター(専用取り付け金具)を使用して正しく固定し配線する。
    不要な部分はカットし、入出力が結合しないよう注意する。
  • 老朽化による場合
    アンテナを設置したまま点検・取り替えを行っていない場合には、錆や経年変化による老朽化が考えられます。新品に交換するなどしましょう。
  • その他注意事項
    コネクターや配線部分は、風や振動で緩むことがあります。また、雪でケーブルが引きちぎられたり風で倒れたりすることがありますので、正しく配線し堅固に止めておきましょう。
    新しくアンテナ・ブースター等を設置する場合は、付属の取扱説明書を良く読んで、正しく設置しましょう。

探知方法

ブースター発振かどうか、そうであればどこから発射されているのかを見つけだすのは、電波障害の対策に従事している者でも、かなりの困難を伴う場合があります。一個人または電波と全く関係のない会社等がブースター発振を推測し特定するのはかなり難しいため、まず電波障害対策に関係する機関・電器工事事業者等へ相談されることをお勧めします。
ある程度の予測が付き自分でも対策が可能、専門家のやり方を参考として知りたいという方のために、探査方法の一例を挙げてみます。

探査方法

  • 自宅を基準に調べてみる場合
    近所の皆さんと協力し、家庭の電源を落とし確認してみる。
    一軒ごと、ブースター電源を落としていく方法です。障害のある家のテレビでモニターし、その時発振が止まれば、そのブースターが発振源というように確認できます。
    この方法で止まらない場合は、自宅付近から離れた場所に発信源があることも考えられます。
  • 測定機器を用いて探索する場合
    八木アンテナなど指向性のあるアンテナで到来方向を探り、スペクトラムアナライザー、電界強度測定器を使用し発振の有無、周波数、強度等を確認する。
    測定を継続しながら、電解強度が強くなる方向へ近接していく。
    電界がもっとも強くなる宅を探す。
    発射源を推定することができたら、その宅を訪問する。
    宅の許可のもと、ブースターの電源、家庭内ブレーカー等を断にし、そのとき妨害波が消えるかどうか確認する。
  • 障害が自宅のみの場合
    障害が自宅のみか、ご近所にも発生しているか確認してみましょう。自宅のみに障害が発生している場合は、ブースター以外の原因が濃厚です。家庭内にある電化製品などが原因していることも考えられます。そういう場合は、一度電気店などに相談してみましょう。

原因がわかったら

原因がわかったら電気店などに相談し、直にブースターやアンテナ、ケーブルなどを点検してもらいましょう。原因となるブースターをそのままにしておくと、ご近所や無線局に迷惑を与え続けてしまいます。早い対応を心がけましょう。 不明な点は、こちらへ(電話:06-6942-8567)お気軽に相談下さい。

テレビ受信障害のパンフレット

受信ブースター発信障害のイメージ図1


受信ブースター発信障害のイメージ図2


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