個別受信で視聴する際の留意点

 個別受信のお宅でも以下の確認調整を行わないとデジタルテレビが見えないことがあります。

個別受信で視聴する際の留意点のイメージ

1.アンテナ接続端子が間違っている

デジタルテレビには、地上放送のアンテナ接続端子が、アナログ入力端子とデジタル入力端子に別れている機種があります。どちらも同じ形の端子(F型コネクタ)ですが、アンテナから引いてきたケーブルをアナログ入力端子に接続した場合は、テレビは映りません。デジタル入力端子に繋ぐことが必要です。

2.チャンネルスキャンをしていない

デジタルテレビは、設置した御家庭で受信可能な電波を探して、テレビに記憶するための「スキャン」という操作が必要です。ただアンテナ線を繋ぐだけで、直ぐに画像が映る訳ではありませんので、テレビの取扱説明書の記載に従って、スキャンの操作をしてください。

3.B-CASカードが入っていない

「B-CAS(ビーキャス)カード」とは、デジタルテレビや受信機に同梱されているICカードで、地上デジタル放送専用の「青いカード」と、地上デジタル放送・BS・110度CSの3波共用の「赤いカード」があります。このカードを所定の場所に差し込むことで、放送が受信可能となります。

(注意)  差し込まれていないと画像が映りませんので注意してください。また、添付のハガキ等により、ユーザー登録をしておくことも必要です。

4.宅内配線設備が老朽化している

地上デジタル放送の電波は、周波数の高いUHFを使用しています。そのため、古くなった線の細いケーブル(フィーダ線、3C-2の同軸等)では、せっかくアンテナで受信した電波がテレビまで十分に届かないことがあります。また、宅内で使用している分配器等の部品の接続点が錆びていたりすると、さらに電波は弱まりますので、宅内配線全体を再確認してみることも必要です。

5.ブースターの飽和

アンテナで受信した電波を強くするために「ブースター」という器械をアンテナ下や宅内に設置して受信している場合では、雑音が一定程度を超えると画面が映らなくなることがあります。

これは、電波の過入力状態ですので、ブースターの利得を少しずつ下げながら画面が正常に映るよう調整することで改善します。

(注意)  利得を下げすぎると画面が写らなくなりますので、下げすぎには注意してください。

6.アンテナの未調整

受信アンテナの規格がデジタル放送の電波に合わない場合には、受信特性(電波を受ける能力)が悪くなり、受信できる電波の強さも下がってデジタル放送が見えなくなることがあります。デジタル放送の電波の規格に合った専用アンテナの追加や変更が必要な場合もあります。

また、UHFの電波は「ハイトパターン」と言って、アンテナの高さによって電波の強さが変化し、受信に都合の良い位置と悪い位置が出てきます。これは、チャンネルによっても異なるため、「一部のデジタル放送だけ見えない」ということも起こります。

このような場合は、お近くの電気屋さんに「アンテナの追加が必要か、場所の移動や高さ調節で済むか」について相談してください。

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