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住民ディレクターによる映像の発表会を開催

 総務省は、ICT(情報通信技術)を利活用して地域の効率的・効果的な事業の実施・運営を検討する地方公共団体等に対して、ICTの知見、ノウハウ等を有する専門家を派遣する「ICT地域マネージャー派遣事業」を実施しています。
 このたび、愛媛県八幡浜市が本制度を活用した「住民ディレクター育成事業」により制作した映像の成果発表会を、平成27年12月6日に八幡浜市のみなと交流館において開催しました。
 本発表会は、番組に見立てた構成となっており、みなと交流館館長の木村 謙児(きむら けんじ)氏を番組司会に、商工会議所、JA西宇和、愛媛県立八幡浜高等学校、地域おこし協力隊、まちづくり団体、市内協力企業等の住民ディレクターが出演しました。
 発表会では、出演者が制作したお祭りやちゃんぽんの全国イベント等の様子、お御輿の担ぎ手や参加者へのインタビューなどの地域映像の発表があった他、合間に「みかん」と「ちゃんぽん」をテーマにした現地リポートのリアルタイム中継などもあり、参加者は生放送さながらの臨場感を体験していました。
 本事業で初めて映像制作に携わった出演者からは、「動画を使用する方が素材の良さが伝わりやすいと感じた。」、「写真より映像の方が自然な表情やしぐさが記録されているのが良いと思った。」、「動画だとちゃんぽんを食べている人の表情や音などから、より美味しさがにじみ出てくるように感じた。」という感想や、「インタビューの声が入りやすいよう距離を考えながら撮影した。」、「顔が逆光で黒くならないように気を付けた。」等の制作にあたって工夫した点などが発表されました。
 最後に、総務省ICT地域マネージャーの岸本 晃(きしもと あきら)氏から講評があり、「無理をしない、がんばりすぎないことが大事。専門家を真似るとしんどくなる。いい意味での素人ばかりが上手くまとまっていく、というのが住民ディレクターの魅力。一人ひとりが新鮮な気持ちを持ち続けることが大切。」との取組を継続していく上でのアドバイスや、「八幡浜には総合プロデューサーとしての資質の高い木村(きむら)館長がいて、人の集まるみなと交流館という施設があり、受け入れ体制がすでにできている。イベント時にはこの施設をサテライトスタジオにすることで、住民による八幡浜放送局ができる。」との提案がありました。
 また、近々予定されている取組として、47都道府県を同時中継し、新しい観光の提案や実践をテーマに地方創生に取り組む住民ディレクター番組についての紹介があり、八幡浜市にも仲間入りの呼びかけがありました。
 八幡浜市で誕生した住民ディレクターの活躍により、地域の住民による映像制作活動の拡大と、今後の住民ディレクターネットワークの広がりが期待されます。
 四国総合通信局は、今後も関係団体等と連携して、地域からの情報発信体制づくりの支援をおこなっていきます。

成果発表会の様子

 

総務省 ICT地域マネージャー
岸本 晃(きしもと あきら)氏

 
 

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