報道資料

平成24年4月2日
四国総合通信局

廃棄物の中から遭難信号発信器

 四国総合通信局(局長:副島 一則(そえじま かずのり))は、平成24年3月28日(水曜日)、愛媛県東温市のリサイクル工場において、船舶の遭難信号を誤発射していた発信器(注意)を発見し、電波を停波させました。

1 発見に至る経緯

 平成24年3月28日(水曜日)、第六管区海上保安本部から、船舶の遭難時に使用される信号(周波数406.025メガヘルツ)が発射されている旨の申告を受け、電波監視車による探索を実施した結果、東温市のリサイクル工場の廃棄物の中に埋もれていた発信器を同工場の協力を得て発見し、電波の発射を停止させました。

2 誤発射の原因

 今回発見された発信器は、高知県下の漁船に搭載されていたもので、無線局の免許の廃止手続きはおこなわれていましたが、電波法で義務とされている電波の発射を防止する措置が講じられないまま粗大ゴミとして処分され、最終的に東温市のリサイクル工場に搬入された際に、何らかの衝撃を受けスイッチが入ったものと推定されます。適正な処分を怠った者に対しては、再発防止に向けた指導をおこないました。

 当局では、遭難信号の誤発射は海上における救助・救難活動を妨げ、人命救助に重大な影響をもたらすことから、航空・海上関係者にこの発信器に係る適正な管理等を周知・啓発しており、引き続き関係機関と連携を図りクリーンな電波利用環境の維持に努めてまいります。

(注意)この発信器は、衛星EPIRB(イーパブ)(Emergency Position Indicating Radio Beacon)【衛星非常用位置指示無線標識】というもので、遭難緊急時などに電波を発射し位置を通報するための無線設備です。


【参考】コスパス・サーサットシステムの概要(PDF 550KB)PDF


連絡先
四国総合通信局 電波監理部 監視調査課
担当:近澤課長、柴川上席電波監視官
電話:089-936-5051
ファックス:089-936-5050

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