今回発見された発信器は、高知県下の漁船に搭載されていたもので、無線局の免許の廃止手続きはおこなわれていましたが、電波法で義務とされている電波の発射を防止する措置が講じられないまま粗大ゴミとして処分され、最終的に東温市のリサイクル工場に搬入された際に、何らかの衝撃を受けスイッチが入ったものと推定されます。適正な処分を怠った者に対しては、再発防止に向けた指導をおこないました。
当局では、遭難信号の誤発射は海上における救助・救難活動を妨げ、人命救助に重大な影響をもたらすことから、航空・海上関係者にこの発信器に係る適正な管理等を周知・啓発しており、引き続き関係機関と連携を図りクリーンな電波利用環境の維持に努めてまいります。
(注意)この発信器は、衛星EPIRB(イーパブ)(Emergency Position Indicating Radio Beacon)【衛星非常用位置指示無線標識】というもので、遭難緊急時などに電波を発射し位置を通報するための無線設備です。