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報道資料

平成25年11月25日
信越総合通信局

−9GHz帯船舶用固体素子レーダー調査検討会−
報告書を取りまとめ、信越総通局長に提出

 信越総合通信局(局長 黒瀬泰平)(長野市)は、「9GHz帯船舶用固体素子レーダーの周波数共用等に関する調査検討会(座長 山田寛喜 新潟大学教授)」を平成25年6月14日に設置し、既存のマグネトロンレーダーとの周波数共用及び干渉(混信)除去等について、同調査検討会において検討が行われてきました。
 本日、第3回調査検討会(最終回)が開催され、これまでの検討結果が取りまとめられ、同日、山田座長から黒瀬局長に報告書が提出されました。
 本調査検討会は、9GHz帯の周波数の電波を用いた船舶用レーダーとして、従来のマグネトロン方式に変わる新たな方式として、固体素子(半導体増幅器)を用いたレーダーの実用化に向けて、実環境での実験※1を交えながら、マグネトロンレーダーとの周波数共用条件等の検討を行うことを目的に開催されました。

 固体素子レーダーが実用化されると、主要部品の定期交換(マグネトロンレーダーを長期連続運用する船舶の場合、約1年ごとのマグネトロン交換が必要)を必要としないことから、ランニングコストの大幅な削減や、固体素子レーダーの普及が進むことによる更なる小型化・低廉化などが期待できます。
 また、周波数安定度の向上や不要電波の輻射が低減されるなど、電波利用環境の向上においても大きなメリットがあります。

 本調査検討会での成果は、現在、情報通信審議会で審議中の9GHz帯固体素子レーダーの技術的条件に対し、同審議に反映する予定です。

※1 実環境での実験結果について
 本年9月、新潟県上越市の有間川河口において、レーダー設備(8台)、漁船(6隻)、高所作業車(3台)などを使用した大規模な実験を約1週間の行程で実施し、本実験の条件下において、マグネトロンレーダーとの共存が可能であることを確認。

1 日時  平成25年11月25日(月) 15時15分から(2時間程度)
2 場所  メルパルク長野 3階「瑞鳳の間」
       (長野市鶴賀高畑752−8)

【別紙】 調査検討会の概要PDF

連絡先
無線通信部 企画調整課
電話:026−234−9940

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