信越総合通信局では、大規模災害発生に備えて市町村等が開局する臨時災害放送局に対して、迅速に免許を付与できるよう準備を進めています。しかし、免許付与は、市町村等からの申請を受けて行なうものなので、迅速な開局には、申請を行う市町村等や、放送業務を受託する事業者との連携が欠かせません。
信越総合通信局は、「防災・減災のための放送・ネット利用行動計画(第二次)」を同日に公表する予定ですが、松本市における演習は、この行動計画に沿って実施されます。
演習では、臨時災害放送局に免許を付与し放送に至るまでの手順を関係者が確認します。信越総合通信局では、松本市から臨時災害放送局の申請を電話で受け付け、行動計画においてあらかじめ調整を終えている諸条件の下、ただちに免許付与することを模擬します。
当日は、実験試験局として実際に放送波を発射します。「公共情報コモンズ」経由の災害情報が実際にラジオ放送されます。松本市内の一部地域では、放送波を手元のラジオ端末で実際に受信し、臨時災害放送局の放送を体験することができます。放送波がどう伝搬するかのフィールドテストも行われます。
この他、信越総合通信局では、
(1)災害時の連絡手段として災害対策用移動通信機器を常備し、
(2)停電時に放送電源等を確保する災害対策用移動電源車を配備している
ので、これらの貸与や派遣の要請を想定した訓練も併せて行うことにしています。
【参考資料1】臨機の措置による臨時災害放送局開局の時系列と訓練イメージ
【参考資料2】災害時における連絡手段の確保
【参考資料3】災害時における電源等の確保