平成27年3月5日
東北総合通信局(局長:竹内 芳明)は、2月24日(火)、仙台市において「サイバーセキュリティセミナー2015in仙台」を宮城県警察本部、東北情報通信懇談会、東北電気通信協力会、一般社団法人テレコムサービス協会東北支部と共同で開催しました。
行政機関や企業等において情報システムに携わる方々、教関関係者など140名の参加がありました。
はじめに、竹内局長より、「政府は国民を守る情報セキュリティ戦略を制定しセキュリティ先進国の実現に取り組んでいる、総務省でもセキュリティ実証や予知即応の研究開発等を推進しており、当局ではインターネットリテラシーの向上やセキュリティ対策のための周知啓発活動を行い、トラブルから子どもたちを守る知識向上を促進している。本セミナーにより職場・地域で情報共有と対策に努めて頂きたい。」と挨拶しました。
東北総合通信局竹内局長
続いて、一般社団法人日本スマートフォンセキュリティ協会の前田典彦幹事(株式会社カスペルスキー所属)より、「スマートフォンセキュリティを中心とした最新脅威情報の解説と対策の紹介」と題して講演がありました。
メールアドレスをIDとして、パソコンから遠隔でスマートフォンの位置確認や様々な操作ができるサービスが、スマートフォンには広く提供されており、その実演がされました「万が一不正ログインを受けるとこの様々な操作を悪意をもってされることになる」ことからパスワード管理の重要性や使いまわすことの危険性についての紹介があり、サイバーセキュリティ月間のキャッチフレーズ 「知る・守る・続ける」に合わせ説明がありました。
また、海外でのスマートフォンのウイルス感染の傾向、スマートフォンを狙った不正送金の事件が増えており日本では海外で流行した手口が数年後に流行していることなど、今後考えられる脅威について言及されました。
(一社)日本スマートフォンセキュリティ協会の
前田幹事
最後に、宮城県警察本部生活安全部生活環境課サイバー犯罪対策室佐々木友和課長補佐より、「サイバー犯罪の現状と対策」と題して講演がありました。
現在も子どもの被害が多い状況にあり、SNSは個人情報を書いていなくても過去の書き込みや友達のリンクなどから個人が特定される。また、ネット上での書き込みに対する反応は、ともあれば挑発的になりやすく、それが原因となっていわゆる炎上になる恐れが高いため反応しないのが一番であるといったこと、子供がゲームに他人のIDで不正アクセスしアイテム等を自分に送信している事例もありインターネットでは意識が低くなりやすいことや、架空請求など大人からすれば当たり前でも新たに始める子供は知らないことも多く、日ごろから話をすることが大事である事などが説明されました。
また、インターネットバンキングでの不正送金の手口や被害者はパソコンのセキュリティ対策を全くしていないことが多いこと、偽ネットショッピングサイトの被害が増えており通販事業者は住所、電話番号等の記載の義務付けがあるのでしっかり確認することなど、身近で起こっている最近の事例をふまえ注意すべき点が紹介されました。
宮城県警察本部サイバー犯罪対策室の
佐々木課長補佐
質疑応答の様子
連絡先
東北総合通信局
総務部総務課 企画広報室
TEL 022-221-638