東北総合通信局(局長:竹内芳明)及び東北電気通信協力会(会長:両角晃一 株式会社東日本放送代表取締役社長)は、6月1日(月)、宮城県仙台市において、国及び東北地域の行政機関、経済界、大学・研究機関等より約280名の列席の下、平成27年度「電波の日・情報通信月間記念式典」を挙行しました。
はじめに、竹内局長の式辞では「東日本大震災によりお亡くなりになられた方々に哀悼の意を表するとともに、地域ごとの復興の進展に合わせて、情報通信を利用できる環境を確保しICTの利活用を通じ創造的復興に向けた支援に取り組む。
昨今の情報通信技術(ICT)の進展はめざましく、特に、LTEに代表されるブロードバンド・ワイヤレスネットワークなどの基盤整備とスマートフォンやタブレットといった携帯端末の普及が相まって、映像コンテンツやアプリケーションの多様化が生み出しており、私たちを取り巻く生活環境や経済活動に大きな変革をもたらしている。ICT利活用の進展は、産業の活性化、新産業・新たな市場や雇用の創出を生み出すとともに、過疎・高齢化・医師不足など東北地域、ひいては日本が抱える課題の解決にも不可欠なものであり、また東北の魅力ある資源を積極的に情報発信していく手段としても重要になっている。東北総合通信局では、平成27年度の重点施策として「ICTで活気ある東北のまちづくり」をスローガンに掲げ、「復興の着実な推進に向けた通信・ 放送基盤の整備」、「安心・安全なくらしの確保」、「元気なまちづくり」、「ひとにやさしいICT環境の整備」の4つの施策を重点的に推進していくことから関係者の方々のご支援とご協力を引き続きお願いする。本日の記念式典では、電波利用及び情報通信の発展にご尽力頂いた方々を表彰し、皆様とともにそのご功績を讃えて感謝の意を表したい。」と述べました。
続いて、両角会長からは「東日本大震災から早くも4年以上の月日が経過した。東日本大震災では、放送は即時性の高い災害情報の発信を行って大きな役割を発揮できたことから、今後も官民が一体となって、放送や通信を利用した災害対策を推進していく必要がある。先般、仙台で開催された国連防災世界会議は、まさにその重要性を改めて認識する場だったと言える。日本経済は、円高、消費者マインドの改善などを背景に緩やかな回復基調だと言われているが、東北経済はいまだに復興・復旧の遅れなどもあって、必ずしも順調に回復しているとは言えない状況。東北地方がより強く成長、発展するには、超高速ブロードバンドなどの情報通信基盤の整備や、産学官連携によるICT利活用の促進が必要となっている。
式辞を述べる竹内局長
式辞を述べる両角会長
表彰式の様子
また最近では、政府機関や企業などを対象にしたサイバー攻撃が多数発生しており、情報セキュリティ上のリスクが増大しているので、強固なセキュリティ対策も急務である。このような中、当協会としても、誰もが安心、安全にICTを利用できる環境の整備や良好な電波利用環境の確保に向けて、会員が一丸となって前向きに努力し、活動して行く所存である。最後に、当協力会の活動にご理解・ご支援を賜っている会員の皆さまと関係各位の皆さまに対し、この場をお借りして改めて感謝申し上げる。」と式辞を述べました。
引き続き、来賓の宮城県の三浦秀一副知事及び東北経済連合会の藤ア三郎助副会長よりご祝辞が述べられ、今日の東北地域の発展にICTの利活用推進が重要な役割を果たしていることが強調されました。
この後、東北地域において電波利用や情報通信の発展に貢献のあった5個人、11団体へ、東北総合通信局長及び東北電気通信協力会長より表彰を行いました。
局長表彰皆様
協力会長表彰皆様
4K放送をデモ展示
受賞コンテンツ上映の様子
区分 | 被表彰者 | |
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電波の日 | 個人 | 金津 智洋 宮城県電波適正利用推進員協議会会長 |
村田 嘉利 岩手県立大学ソフトウェア情報学部教授 | ||
団体 | 株式会社秋田放送 (代表取締役社長 立田 聡) | |
株式会社エフエム岩手 (代表取締役社長 村田 憲 正) | ||
2014年度NHK・民放連共同ラジオキャンペーン 「だから、ラジオ! ダカラジ」参加各社 (NHK盛岡・仙台・福島各放送局及びアイビーシー岩手放送・東北放送・ラジオ福島・エフエム岩手・エフエム仙台・エフエム福島) |
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福島県企画調整部情報政策課 (部参事兼課長 松崎 健一) | ||
情報通信月間
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個人 | 末松 憲治 東北大学電気通信研究所教授 |
団体 | 岩手県野田村 (村長 小田 祐士) | |
株式会社ニューメディア (代表取締役社長 酒井 彰) | ||
福島県立いわき海星高等学校 (学校長 澤尻 京二) | ||
宮城県色麻町 (町長 伊藤 拓哉) | ||
情報通信の安心安全な利用のための標語 | 青森県立百石高等学校 (校長 荒川 由美子) 携帯電話やスマートフォンの安心・安全な啓発活動として、生徒会が主体となり、コミュニケーションアプリを正しく使用する標語を全校で募集し、文化祭時に校内で表彰するなど、情報通信の安心・安全な利用に関わる顕著な活動をされるとともに、標語作りにおいて優秀な作品を創作されました。 標語 「その言葉 相手の顔見て 言えますか?」 |
米谷 聡 美 | 受賞作品名:「The closet」 |
区分 | 被表彰者 | |
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個人 | 嶽間澤 忠良 公益財団法人日本無線協会無線従事者養成課程講師 | |
団体 | 総務省東北地域テレビ受信者支援センター (センター長 太田 谷夫) | |
総務省東北地域テレビ受信者支援センター 福島事業所 (所長 相良 和男) |
連絡先
東北総合通信局
総務部総務課 企画広報室
TEL 022-221-0638