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「電波の安全性に関する説明会 in 弘前」を開催

平成29年1月12日

会場の模様

【会場の模様】

 東北総合通信局(局長:岡野 直樹)は、12月20日(火)、青森県弘前市「ヒロロスクエア」において、医療関係者、行政、企業等からのご参加を頂き、「電波の安全性に関する説明会 in 弘前」を開催しました。年末にもかかわらず58名(うち医療関係者13名)の参加がありました。
 はじめに東北総合通信局の菅原電波監理部長から「医療機関における携帯電話等の使用に関する指針」「医療機関において安心・安全に電波を使用するための手引き」公表の経緯について説明があった後、2名の外部講師の方からご講演を頂きました。

情報通信研究機構 渡邊研究マネージャー

【情報通信研究機構 渡邊研究マネージャー】

 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)電磁波研究所電磁環境研究室の 渡邊 聡一 研究マネージャーからは「電波防護指針の根拠と測り方」として、(1)10kHzから300GHzの範囲の周波数で電波の生体影響(刺激作用と熱作用)があるとして電波防護指針が定められていること、(2)全身ばく露(遠方のアンテナからの影響)と局所ばく露(携帯電話のように近傍のアンテナからの影響)に分けられていること、(3)電波防護指針を満足することにより安全な電波利用が可能であること、等について説明を頂きました。

 

 続いて、埼玉医科大学保健医療学部医用生体工学科の 加納 隆 教授からは「医療機関において安心・安全に電波を利用するために」として講演を頂きました。

埼玉医科大学 加納 教授

【埼玉医科大学 加納 教授】

大多数の病院では平成9年の指針に従い以前は携帯電話が使用禁止だったが、医療機器への影響が大きかった第2世代携帯電話が平成24年に終了したことで埋め込み型医療機器に関する指針が平成25年に改定されたこと、その後医療機関内での医療機器についての調査が行われ携帯電話を制限なく使用出来ることが強く望まれており、平成26年8月に「医療機関における携帯電話等の使用に関する指針」が公表されたこと、等を述べられました。また、病院内の無線LANと管理外の無線LANの性能低下(同一チャンネル使用)、5GHz帯無線LANに気象レーダーの影響、外部環境(小売店舗、バス・バス停、自動販売機設置の無線LANアクセスポイント)からの干渉等が報告されており、担当者を配置することでリテラシー向上と連携体制の構築、責任の明確化を図ることが重要と強調されました。

 東北総合通信局では今後とも説明会を開催し、電波の安全性と医療機関における安心・安全な電波利用の取り組みについて理解を深めて頂けるよう努めてまいります。

連絡先

 東北総合通信局
 電波監理部 電波利用環境課
 TEL 022-221-0676

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