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東北運輸局と共催で第2回Wi-Fi勉強会を開催

平成29年8月7日

勉強会全景

 東北総合通信局(局長:伊丹 俊八)は、7月27日(木)、宮城県仙台市において、東北運輸局との共催でWi-Fiに関する第2回勉強会を開催しました。
 Wi-Fiは災害時の情報伝達確保の観点、また平時には2020年東京オリンピック・パラリンピックを控え、訪日外国人観光客の利便性の向上が図れるという利点もあります。
 東北総合通信局と東北運輸局はWi-Fi環境整備に関する支援を実施しており、2月に第1回勉強会を開催しました。今回の第2回勉強会は外国人観光客からの不満事例を通じ外国人観光客誘客のためのWi-Fi環境整備(民間への支援を含む)手法について学び、参加者相互の情報共有を行うことを目的に開催しました。国、県及び仙台市のICT・観光担当者、並びに一般社団法人東北観光推進機構、一般社団法人東北経済連合会から29名の参加がありました。

講師

 株式会社ライフブリッジの 阿部 千賀子 海外事業部長からは、「日本のWi-Fiは何が足りないの?」と題し講演をいただきました。外国人が観光で来日する際、仙台駅や仙台空港までのルートは事前に下調べするものの、それ以降の行動(交通手段・昼食・買い物・温泉・宿)はスマートフォンを用い現地で検索し決定することが多い、また現地での体験(美しい風景、飲食・購入したもの)はその場でSNSにアップしたい(日本人のように宿に着いてからまとめてアップはしない)ということが冒頭説明されました。また、誘客率を向上させたいのであれば、(1)大容量のデータ送受信(ライブ動画のアップ、動画の閲覧や情報量の多いスマホサイトの閲覧)が可能、(2)面倒な手続が不要、(3)スマートフォンの電池をあまり消費しない、のメリットがあるWi-Fiの観光地での環境整備及びホームページの多言語化は必須であると強調されました。

(現地での検索例)
“Things to do in Matsushima”   “Best restaurant in Sendai”
“Akiu must eat”            “How to go to Chusonji”

 更に、外国人観光客に「歩きスマホ」を推奨しないためにも、飲食店やホテル等の15分以上滞在する所にWi-Fiの設置が必要と説明されました。観光地に充電ステーションを兼ねた「検索スポット」があれば外国人観光客の滞留が見込め、「インスタ映え」するスポット作り、インセンティブ(割引クーポン)があれば尚可と説明がありました。

事例紹介

 続いて、阿部講師を囲んで参加者間の事例紹介・意見交換を行いました。自治体からはホテルや交通機関でのWi-Fi環境整備・観光パンフレットの多言語化に補助制度を設けていること、総務省の補助スキームを活用し防災拠点等へWi-Fi環境整備を図っていること、東北観光推進機構からは2つのキャリアと連携協定を締結していることの説明がありました。

 東北総合通信局では、東北運輸局と連携しWi-Fiの普及に向けた取り組みを進めてまいります。

連絡先

  東北総合通信局
  情報通信部 情報通信振興課
  TEL:022-221-0708

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