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「東北地区漁船海難防止連絡会」を開催

平成26年12月18日

 東北地区の国の三機関(総務省東北総合通信局、国土交通省東北運輸局及び海上保安庁第二管区海上保安本部)は、12月12日(金)、宮城県仙台市において、漁船の衝突海難等の防止を推進するため「東北地区漁船海難防止連絡会」の第1回会合を開催しました。

 開催に先立ち、国土交通省東北運輸局長室において、三機関のトップが同連絡会の設置に係る合意書に署名を行い、固い連携の握手を交わしました。

 

 第1回会合では、初めに各機関から東北管内の漁船海難事故の現状とその分析として、近年の事故の約5割が漁船に関連しており、特に衝突事故が顕著になっていることが報告されました。
 続いて、各機関のこれまでの海難防止に向けた各種取組が紹介され、より効果的な防止策として、3機関が連携して訪船指導、漁業協同組合等への安全設備、安全対策の説明など、多発する衝突海難等の防止に取り組むことを確認しました。

合意書へ署名する3機関のトップ

合意書へ署名する3機関のトップ

連携の握手

連携の握手

 今年度の具体的な取り組みとしては、来年1月16日(金)、青森県むつ市大畑町において、青森県漁船海難防止・水難救済会と連携して漁船海難事故防止説明会を開催し、漁船海難防止に係る周知を行うとともに、関係業界の協力を得て、簡易型AIS※1及び船舶共通通信システム※2の機器展示とデモンストレーションを行うこととしました。
 また、来年2月以降、管内の各漁港において、停泊している漁船を訪問して当該漁船の運用状況等を把握しながら、具体的な海難防止に係る周知と指導を行うこととしました。

第1回連絡会の模様

第1回連絡会の模様

 全国でも初めての3機関の連携した取り組みにより、東北管内の漁業関係者の認識が向上し、漁船海難事故の減少につながることが期待されます。

※1 「簡易型AIS」
 AIS(Automatic Identification System=船舶自動識別装置)は、船舶の位置、針路、速力をはじめ、各船を識別可能にする識別番号(MMSI)や船名などの情報をVHF電波に乗せて相互に送受信できる装置。伝送情報量の縮小、送信出力の低減など機能を簡略化・小型化したものが「簡易型AIS」と呼ばれる。
※2 「船舶共通通信システム(国際VHF)」
船舶のより安全な航行を実現するため、小型船舶等に任意に設置することができる安価な国際VHF(注)を使用する無線通信システム。
(注)150MHz帯を使用し、船舶において遭難・安全通信、港務通信、電気通信業務、水先業務等に使う無線通信システムで、全世界的に使われているため「国際VHF」と呼ばれる。

連絡先

 東北総合通信局
 無線通信部 航空海上課
 TEL 022-221-0651

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