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「漁船海難防止説明会」を開催

平成27年1月23日

 東北地区漁船海難防止連絡会(東北総合通信局、東北運輸局、第二管区海上保安本部で構成)は、1月16日(金)青森県むつ市において、青森県漁船海難事故防止・水難救済会と共催による「漁船海難防止説明会」を開催し、衝突海難等の防止に関する説明を行いました。

 当日は下北地区の漁業関係の方々約80名の参加があり、最初に青森海上保安部による「海難防止対策」の講演と「心肺蘇生手順」の実演が行われ、引き続き東北地区漁船海難防止連絡会から、(1)「安全な航海のために」(東北運輸局)、(2)「衝突海難防止のための簡易型AIS(※1)について」(二管本部)、(3)「海上通信システムの多様化について」(東北総合通信局)の説明を行い、海難事故を未然に防ぐための見張りの重要性や衝突事故防止システムとして「簡易型AIS」、「船舶共通通信システム(国際VHF) (※2)」の利用を促しました。
 特に東北総合通信局からは、衝突事故防止システムの他に、海難事故により海中に転落した際の連絡手段を確保するためのシステムとして「救命用携帯無線機(PLB)(※3)」や「小型船舶救急連絡システム」、更には料金の低廉化が進んでいる「衛星携帯電話」等、海上における様々な通信手段について紹介しました。

 また、会場内には、「簡易型AIS」や「船舶共通通信システム(国際VHF)」などを展示し、製造販売メーカー4社の協力のもと、デモ機器の実体験などにより参加者の理解を更に深めてもらうことができました。

説明会会場の模様

説明会会場の模様

メーカーによる機器展示の模様

メーカーによる機器展示の模様

※1 「簡易型AIS」
 AIS(Automatic Identification System=船舶自動識別装置)は、船舶の位置、針路、速力をはじめ、各船を識別可能にする識別番号(MMSI)や船名などの情報をVHF電波に乗せて相互に送受信できる装置。伝送情報量の縮小、送信出力の低減など機能を簡略化・小型化したものが「簡易型AIS」と呼ばれる。
※2 「船舶共通通信システム(国際VHF)」
船舶のより安全な航行を実現するため、小型船舶等に任意に設置することができる安価な国際VHF(注)を使用する無線通信システム。
(注)150MHz帯を使用し、船舶において遭難・安全通信、港務通信、電気通信業務、水先業務等に使う無線通信システムで、全世界的に使われているため「国際VHF」と呼ばれる。
※3 救命用携帯無線機(PLB)
 PLB(Personal Locator Beacon=救命用携帯無線機)
(参考)
「東北地区漁船海難防止連絡会」を開催
https://www.soumu.go.jp/soutsu/tohoku/kohoshi/kainanbousih261212.html
 

連絡先

 東北総合通信局
 無線通信部 航空海上課
 TEL 022-221-0651

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