新局長就任のご挨拶

平成26年7月25日

 7月22日付けで東北総合通信局長に就任いたしました竹内でございます。

 未曽有の災害をもたらした東日本大震災から3年4か月が過ぎました。東日本大震災により亡くなられた方々に改めて哀悼の意を表するとともに、今もなお不自由な生活を送られている方々に心からお見舞いを申し上げます。
 被災した地域では、自治体の復興計画に基づく新たな街づくりが徐々に進められています。東北総合通信局としても関係機関と連携しながら、復興街づくりに合わせた通信・放送基盤の整備や、被災地が抱える様々な課題解決のためのICT利活用の促進などを通じて、東日本大震災からの復興を着実に推進していく所存です。

 東日本大震災の教訓を踏まえ、災害発生時における住民への確実な避難指示や防災関係機関による迅速な情報収集が行えるよう、ネットワークの強靱化や防災行政無線等のデジタル化を促進するとともに、災害・防災情報の発信で大きな役割を発揮できるラジオの難聴対策の推進等、災害発生時の住民への情報伝達手段の強化を進めてまいります。

 また、地上デジタルテレビ放送は、皆様のご理解とご協力により完全移行が完了し、ケーブルテレビのデジアナ変換、新たな難視対応、暫定衛星対策が平成27年3月には終了を迎えますので、自治体、放送事業者等の関係機関と一体となって受信環境の整備を実施してまいります。なお、福島第一原発事故により避難指示が出された区域についての対策は、今後の帰還状況に合わせて所要の難視対策を講じることが可能となるよう予算、組織の確保に向けて検討を進めているところです。

 このほか、東北地域の成長・発展を支える超高速ブロードバンドや携帯電話等の情報通信基盤の整備を促進するとともに、地域の課題を解決し、発展のためのICTの利活用を促進します。また、東北大学をはじめとする大学や情報通信研究機構等との連携のもとで情報通信基盤の高度化やICTの一層の利活用を支えるための研究、更には将来のイノベーションを創出するための最先端の研究開発を支援してまいります。

 さらに、誰もが安心・安全にICTを利用できる環境の整備を目指し、青少年のインターネット利用に関する情報リテラシーの向上促進等、電気通信サービスに関する消費者保護、情報セキュリティ対策についての周知啓発、良好な電波利用環境の確保等を積極的に推進してまいります。

 こうした重要課題への取組について、皆様方の一層のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、就任のご挨拶とさせていただきます。

 

連絡先

 東北総合通信局
 総務部総務課 企画広報室
 TEL 022-221-0638

ページトップへ戻る