令和元年10月9日
東北総合通信局(局長:田中 宏)と一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)東北地方本部(本部長:尾形 和俊(おがたまさとし))は、10月3日(木)に青森市内(日本赤十字社青森県支部ビル)で、規正用無線局とガイダンス局との連携運用を実施しました。
土砂等を運ぶ大型車両の運転手とみられる者によるアマチュア無線の運用が、アマチュア無線局用周波数の使用区別を守らない、呼出符号(コールサイン)を送出しないなど、電波法令に違反しているとの申告が数多く総合通信局に寄せられています。
そこで、今般、規正用無線局とJARLのガイダンス局が連携してメッセージを送出し、適法に運用するよう指導や広報を行いました。
規正用無線局とは総務省が開設する無線局で、違反運用を即時にやめるよう行政指導するメッセージを送出するものです。
ガイダンス局とはJARLが開設する無線局で、アマチュア無線家同士の自浄作用としての適正な運用を確保するためメッセージを送出し広報を行うものです。
連携運用は、ルール違反のアマチュア無線局に対して、まずはガイダンス局が広報メッセージを送出し、違反運用が改善されない場合に規正用無線局から指導を行うという方法で行いました。
ガイダンス局の電波発射回数は30回、規正用無線局の電波発射回数は12回でこれまでの中では非常に多いメッセージを送出し、これにより違反運用のすべてが排除されました。
総合通信局の規正用無線局とJARLのガイダンス局の連携運用は、東北総合通信局管内では3回目、青森県内では初めての実施です。
直接違反者に対し、電波による注意喚起を行うことで直ちに違反の是正が可能であり、今回、非常に高い改善効果がありましたので、東北総合通信局では今後とも東北各地でJARL東北地方本部と連携して、ルールを守った運用を呼びかけていくこととしています。