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ETC(ノンストップ自動料金支払いシステム)

 今回は、実用化されているITSシステムの1つであるETCについて説明します。

1 ETCとは

 ETC(ノンストップ自動料金支払いシステム:Electronic Toll Collection System)は、有料道路の料金所を停車することなく無線通信を用いて通行料金の支払いを可能とするシステムであり、料金所渋滞の緩和、利便性の向上(ノンストップ、キャッシュレス)、沿道環境の改善(排気ガス、騒音の低減)等につながることが期待されています。

 平成13年3月から一般運用が開始され、近い将来、基本的に高速道路のすべての料金所(約1,300か所)にサービスが拡大される予定です。また、平成14年7月からETC前払割引が導入されており、ETC車載器の普及台数(セットアップが完了した件数)は平成24年12月末で約5,232万台となっています。(財団法人道路システム高度化推進機構発表のデータによる。)

図:ETCのしくみイメージ

 このように有料道路の料金所のトールゲートに設置したアンテナと車載器との間で双方向の無線通信を行われますが、これは5.8GHz帯のDSRC(狭域通信;Dedicated Short Range Communications)システムの技術を使用しています。DSRCについては、社団法人電波産業会により標準規格(ARIB STD-T75「狭域通信(DSRC)システム標準規格」)が策定されていることから、日本のETCは国内どこででも使用できます。

写真:弥富ICのETCトールゲート

3 ETCを利用するには

 ETCを利用するには、事前に次の手続きが必要となります。

  1. ETCカードをクレジットカード会社に申し込み、入手する。
  2. 車載器をカー用品店、カーディーラー店等で購入し、セットアップ(注)を行う。
    (注)セットアップとは、鍵発行センターが発行する次の識別処理情報を車載器に登録・格納することです。
    1. ETCシステムを利用する車両を特定するための暗号化された車両情報等
    2. 車載器とETCカード及び料金所装置との間で交信される情報を保護するための暗号化情報

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